もくじ
自民・安倍総裁への質問「なぜ横綱相撲を取らない」
安倍総裁への質問
安倍政権、11月で桂内閣を超えて日本の最長になると、憲政史上。数も今、安倍一強となっている。
そういう中にあって、野党から予算委員会を要求されたら断るとか、あるいは「老後2000万円問題」でも報告書を受け取らないなんていうのは、こんなの子供のやることじゃないですか。
これが安定政権と言われる政権がやることではないと、そう思うんですけども、これは歴史的な政権であるにもかかわらず、なんで横綱相撲を取らないか。それが不思議でならないんですけどいかがですか。
安倍総裁の回答
まず第1点なんですが、予算委員会については今年すでに私が出席している予算委員会で125時間出ております。また国家に対してはもちろん、要請されればですね国会から要請されれば、出席義務が憲法上ありますから、出て行ってお答えしなければならないと、こう考えています。
そのもとで、昨年は例えば国会に私は278時間出席をしているわけでありますが、ではよくグローバルスタンダードということが言われるんですが、世界はどうなっているか。
いわば、議会制民主主義の発祥の地であるイギリスのメイ首相は1年間40時間であります。
そして、メルケル首相は34時間ぐらい。トルドー首相は37時間ぐらいでありまして、多くの国では40時間前後。大統領制の国はほとんど出席もしていないということの中で、私も278時間出ている。
だから多すぎるということではないんですが、それはそれなりの私は責務を果たしていると考えています。
と同時に、様々なこの行政府の長として仕事がある。そのバランスをどうしていくか、今世界がこういう状況ですから、そういう中で、直ちに出張しなきゃいけないこと、電話会談しなきゃいけないこと、対応しなきゃいけないことというのが多々あるということもぜひご理解をいただきたいと思います。
2点目ですね。
麻生財務大臣がなぜそういう判断をしたのかということでありますが、あの報告書の中においてですね、年金受注しておられる方々の平均で、預金が2500万円あるという平均のもとに、年金プラス毎年5万円お金を使っていくという、そういう姿を示したんですが、今この平均という見方が正しいのかといえばですね、そうではなくて実は高齢者の方々、1割の方は5000万円以上の預金があるんです。
それが非常に(平均を)引き上げてしまって2500万円となっていますから、多くの方々は「これ違うじゃない」と思っておられるんだろうと思いますし、預金を前提にお金を使っている。ですから年金生活者の実態というのは人それぞれですから、そこに焦点をあてて政策を作っていくことが大切ですから、そういう意味で、これは政策を立案していく上で不適切だという判断を、財務大臣がされたということだと思います。
立憲・枝野代表への質問「政権奪取の気迫が感じられない」
枝野代表への質問
枝野さんに伺います。この参議院選挙というのは、来るべき衆議院選挙で政権を奪取するのであれば、極めて重要なステップになると思うんですが、残念ながら野党第1党にその気迫が感じられないというか、おそらく有権者の皆さんに「今の自民党政治と違うこんな国の政治をしていくんだぞ」っていうことが伝えられていないんではないかと思うんですがいかがですか。
枝野代表の回答
私どもはこれからの日本の政治のあり方として、「ハッシュタグ令和デモクラシー」というビジョンを掲げました。
これからは、ここは国民民主党さんとも近いんですが、家計を起点とする経済、ボトムアップ型の経済に転換しなければならない。
二つ目には、違いを力にする、多様性を力にする社会に変えていかなければならない。
三つ目には、おまかせ民主主義ではなくて、参加型の民主主義に変えていかなければならない。
この大きな国家としてのビジョン、社会のあり方のビジョンを示して、そこに向けた第一歩を示す。そんな参議院選挙にしたいということを高く掲げております。
その上で、我々がそうしたことの中で、もし近い将来政権を預かることができたら、やらなければならない最優先課題として「原発ゼロ」であるとか、あるいは保育士・介護職員の賃上げであるとか、あるいは例えば労働法制の強化であるとか、そういった具体的なことも同時に示しています。
我々は遠からず政権をとらせていただくだけではなくて、1度目、期待に応えられなかったという反省と教訓を踏まえて、しっかりと期待に応えられる政権運営ができる、その準備を着々と進めています。
国民・玉木代表への質問「支持率低迷と小沢氏起用の理由は」
玉木代表への質問
玉木さんにうかがいます。どうも野党として正面から対峙すべきは与党ですよね。ところがどうも見ていますとね、立憲民主党からのなんか引き抜き工作で四苦八苦してるっていう感じがね、どうも外から見るとそう見える。
そして、救命ボートというか、それを求めたのが小沢さんであると。一体どうしてなんだろうと。
支持率がなかなか低迷している理由と、小沢さんの起用と、この辺り一体どういう具合にお考えかなと思いまして。
玉木代表の回答
これ何度も申し上げてますが、今のバラバラの野党のままでは駄目だという中で、できるだけいろんな違いを乗り越えて、大きな塊につくなっていかないと、国民のもう一つの選択肢が作れないのではないかと。そういう問題意識からずっと各党・各会派の連携ということをずっと働きかけてきましたし、その取り組みを続けてきたわけです。
この通常国会の冒頭に、自由党さんがそれに応じてくれるということで、まずは院内の会派を同じくするということをやりましたけれども、いろんな協議が整って、合流するということになったので、これはあくまで第一歩としてですね、さらなる連携強化ということを進めていきたいと考えています。
支持率低迷しているのは反省すべき点も多々ありますけれども、やはり大型の国政選挙を一度も経ていませんので、そういう意味ではこの参議院選挙を通じて、我々の考える理念・政策、特に家計第一ということをしっかりと訴えて活動していきたいと思います。
公明・山口代表への質問「自民党へのブレーキ役できてるか」
山口代表への質問
続いて山口さんにお尋ねします。
もう連立になってですね、20年近く経ちました。一貫して公明党は自民党にブレーキをかけるんだとずっとおっしゃってきていますが、昨今見てですね、なかなかブレーキもかけきれていない部分もあるのかなっていうのも非常にありまして、例えば今回のこの通常国会で予算委員会が開かれないというような国会運営に関して、公明党さんは、特にそれについておかしいというふうにおっしゃったようにお見受けしないんですが、もう何か連立に疲れちゃってるんでしょうか。
山口代表の回答
まず連立政権の運営はやっぱり安定を基礎に、大きな課題についてしっかりと合意をつくるということが大事だと思っています。
予算委員会の現場の運営については、特に参議院はですね、決算委員会を重視をして、決算委員会で野党の質疑の場を確保して、現に安倍総理にも出席をいただいて、かなり充実した議論がなされたと思っています。
衆議院の対応も、それはそれで衆議院で積極的に当たってもらいたいと思いますが、私の所属する参議院では、そうしたチェック機能というものを発揮して、現に政府に対して警告決議も出すというところも行いました。
そうした両院の特徴を生かしてそのチェック機能をこれからも発揮していきたいと思っています。
共産・志位委員長への質問「過去の主張との整合性は」
志位委員長への質問
共産党の志位さんにお伺いします。最近の共産党と見てますとね、ちょっと隔世の感がありまして、この現実路線まっしぐらっていう感じなんですよね。
もちろん自衛隊も当面はね、国民が認めている限り認める。自衛隊違憲論ではあるけども。
それから天皇制についても、これはもう女性天皇だけじゃなくて女系天皇までも認めるというこの現実路線。現実路線は歓迎すべきなんですけれども、一体過去の共産党の主張とどう整合性をつけるのか。
いやいや現実が変わったから、世の中が変わったから、で済まされる話なのかという、その点はいかがでしょうか。
志位委員長の回答
例えば今、天皇の制度の問題についてご質問がありました。
過去ですね、例えば戦前の天皇制というのは、天皇が専制的な権力を握って、全て戦争も天皇の名でやられたわけですから、あの時代ですね、平和を願おうと思ったら、あるいは人権を願おうと思ったら、天皇制を打倒するしか道はなかった。
しかし、やはり戦後は憲法のもとで天皇制度が変わりました。そこはきちんと分析してみますとね、やはり今の制度のもとで、憲法の規定を守る限り、この制度は今の社会の変革を進めていく上で戦前のような障害にはならないと。
女性、女系天皇について申しますとね、第1条で「天皇は日本国および日本国民統合の象徴」とされております。日本国民の中には、男性も女性も様々な性がある。様々な思想もあります。ですから、その象徴ということになりますと男性に限定する合理的理由はない。あくまで憲法に照らして考えた場合に、これは筋も通った対応だと思っております。
私ども、一貫した歴史を持っております。その歴史の筋を守りながら、今の情勢の中で柔軟な対応もやる。原則性と柔軟性を統一してやっていると、それが共産党です。
維新・松井代表への質問「議員の資質問題をどう改善する」
松井代表への質問
松井さんの代表する政党は、領土問題で戦争を口にした若い人とか、国会の委員会の質疑の中で、他党の人を犯罪者呼ばわりした人とか、今回の参議院選挙では部落差別発言をした人が候補者になりかけていたりと、どうも議員の資質がですね問われる場面が多いと思うんですが、それをどう受け止めてらっしゃってどう改善されていかれるお考えですか。
松井代表の回答
これは所属する議員が、また候補が世の中の大勢の人たちを傷つけるような行動と発言をしたことに対しては非常に申し訳ないという思いを持っておりますし、これは候補を選ぶにあたってやはり執行部は僕も含めた執行部で、徹底したその人の本質というものを見抜けるような、やっぱりこう目を作っていかなければならないと思ってますが、これ正直申し上げて、腹の中まで全て見渡すというのは非常に難しいことだと思いますし、これは我々小さな政党ですからそういうとんでもないと言われるような人が目立っておりますが、どの政党にもそういう人たちはいるわけでね。
これはこれから面接等を重視しながら、しっかり人材というものを選んでいきたいと思っています。
社民・吉川幹事長への質問「存在理由はどこにあるのか」
吉川幹事長への質問
吉川さんにお伺いしたいんですけども。一体社民党は、こういうことを言って失礼かもしれませんけど、何のためにある政党なのかっていうね。といいますのは、これは全体的に見ますと、もう立憲民主党がずいぶん昔の旧社会党の左の部分を代表してるんですね。
それは、社民党の前身である社会党というところを全部含んでる。そういう中にあってなお、我が党は必要な政党なんだというね、そのいったい存在理由はどこにあるのかっていうことをですね、明快に述べていただきたいなと思います。
吉川幹事長の回答
今回の参議院選挙は、社民党にとっては本当に崖っぷちの戦いだというふうに思っております。
今回得票率が2%クリアできなければ、国政政党として存続ができなくなってしまう。
その意味でいうと、本当に最後の戦いにしないために取り組みをしていかなければいけない。
先ほど前半戦でもお話しましたけれども、ハンセン病の問題についても、いわゆる「らい予防法」の法律廃止を決めたのは村山内閣の時代でありました。
そして、いわゆる(戦後)50年の「村山談話」というものも発出いたしました。これは今なお日本のアジア外交の指針に私はなっているというふうに思いますし、また土井たか子党首も、これは本当に頑固に憲法を守るということを、そしてダメなものはダメという政治として当たり前のことを発出して、そして多くの女性が政治に参加する道を開いてきた。そういう歴史が社民党にはあります。
そういう意味で言いますと、戦後の政治の中で社会党・社民党が果たしてきた役割、非常に大きかったというふうに思いますし、そしてそれこそ本当に、アジアにおける平和外交と、それから、頑なに憲法を守る。
自民党は結党以来改憲を党是としてきたというふうにおっしゃられますが、我々は社会党以来、結党以来護憲を党是としてきた。そういう政党がやはり小さくとも残っていく必要がやはり今あるんだというふうに私は思ってます。
自民・安倍総裁への質問「森友・加計問題は終わったのか」
安倍総裁への質問
政治姿勢に関して最後に安倍さんにお伺いします。いわゆる森友学園・加計学園の問題というのはもう終わったんだというふうに認識されていらっしゃいますか。
安倍総裁の回答
森友問題・加計問題についてはですね、国会で相当長い間議論を行いました。
そういうことについて、私も真摯に答弁をさせていただいたところでございますが、その結果ですね、私も妻も直接関わっていたという証拠は何一つなかったのは事実でございます。
しかしその中で、その議論を通じてですね、例えば公文書の改ざんがあった。行政府の長として大変申し訳ないと思っておりますし、その再発は防止をしていかなければならないと考えています。
安倍総裁への質問
国民はもう納得してるっていう前提で今お話されてますか。
安倍総裁の回答
例えば朝日新聞もですね「安倍晋三小学校があった」という記事を書いたけど、訂正されてないじゃないですか。
安倍総裁への質問
朝日新聞の報道を論じる場ではないと思います。
安倍総裁の回答
そういうこともですね・・
安倍総裁への質問
朝日新聞の報道を論じる場ではないと思うんですが
安倍総裁の回答
いやでも、この問題においてそれがずいぶん、いわば、まさに私が直接やった、妻がやったっていう証拠の一つとして議論が出されたのは事実なんですよ。
自分たちが間違えたことはですね、全く関係ありませんよという姿勢というのは可笑しいと思いますよ。そのこともしっかりとですね、述べていただき、そういうことを私はただ、皆さんにとって都合の悪いかもしれませんが、そのことも指摘をさせていただきながら、我々もそういう反省の上に立ってですね、しっかりとこれからこうしたことが、こうした疑いを持たれないように襟を正していきたいと、こう思っているところであります。
【朝刊比較】5紙の1面記事&社説一覧
朝日新聞
社説はこちらです!
毎日新聞
社説はこっちよ。
日経新聞
- 米、日本に協力打診 イラン沖で船舶護衛 有志連合 自衛隊派遣の是非判断
- 新車市場が急減速 中印2ケタ減 4~6月、米欧も低調
- 認知症と生きる(下)自助・公助に限界 当事者参加で共生を実現
- 夏のボーナス、7年ぶり減 本社最終集計
社説はこれだヨ。
読売新聞
社説はこれじゃ。
産経新聞
- 韓国企業がイラン、シリアへ不正輸出 大量破壊兵器関連物資 国際管理に抵触
- かんぽ生命、植平社長が謝罪 第三者委員会設置、顧客救済急ぐ
- 米軍トップのダンフォード氏、ホルムズ海峡などでの有志連合結成を表明
- 日本人43万人減 過去最大の減少幅 人口動態調査 三大都市圏も初の減少
社説はこれやねん!
ここで紹介しているのは、東京都内で販売されている各新聞社の朝刊に基づいて、各社がウェブサイトに掲載している記事へのリンク集です。記事の見出しや本文は、朝刊と異なる場合があります。朝刊と同じ記事がウェブサイトに見つからない場合は朝刊の見出しを記載しています。
なお、コラムやイベントの宣伝記事などは割愛しています。
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