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【2019年参院選】争点ピックアップ「安全保障関連法(集団的自衛権の行使容認)」めぐる各党の主張

今回のテーマは、集団的自衛権の行使を可能にした安全保障関連法(平和安全法制)の是非についてです。
日本政府は従来、憲法9条の制約によって集団的自衛権は行使できないという立場でしたが、2014年7月、安倍政権は「新3要件」を満たす場合に集団的自衛権を行使できるように憲法解釈を変更しました。
野党やメディアが強く反対するなか成立させた安全保障関連法は2016年3月に施行されたニャ。
この法律に基づいて、自衛隊がアメリカ軍の艦艇を防護するなど、日米同盟の連携強化が進んでいるニャ。
自民党は詳しい政策集「令和元年政策BANK」の中で

平和安全法制により可能となった、あらゆる事態への切れ目のない対応や邦人救出等の任務に関し、態勢構築や能力向上を着実に進めます

と主張しておる。

公明党も公約の中で、

4年前に成立した平和安全法制は、 9条の下での自衛の措置の限界(新3要件)を明確にしました。この法整備により、現下の厳しさを増す安全保障環境にあっても、平時から有事に至るまでの隙間のない安全確保が可能となり、わが国防衛のための日米防衛協力がより強固になったと考えています

意義を強調しとるで。

これに対して、野党各党と市民団体が合意した「共通政策」の中には、

安保法制、共謀罪法など安倍政権が成立させた立憲主義に反する諸法律を廃止する

と明記されています。

この「共通政策」にサインしている立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党は、安全保障関連法に反対ということだわ。
「共通政策」には加わっていない日本維新の会は、公約の中で

集団的自衛権行使の要件を厳格化。日本周辺の米軍防護に限定

と記載しているヨ。
他の野党のように廃止までは求めないけど、条件を厳しくするというスタンスだネ。

集団的自衛権の行使容認を可能とする憲法解釈の変更をめぐっては、大きな論争がありましたね。
一方で、安全保障関連法の成立によって、日米同盟の連携は強化されたと安全保障の専門家からは評価する声もあります。
野党が主張するような法律の廃止は、アメリカとの同盟関係に鑑みて現実的なのかということも含めて、多角的に考える必要がありますね。

【朝刊比較】5紙の1面記事&社説一覧

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