読み比べ

大阪ダブル選挙で維新が勝利

統一地方選挙の前半戦がきのう投開票されました。特に注目だった「大阪ダブル選挙」では、「大阪都構想」の実現を目指す大阪維新の会が、知事選・市長選ともに勝利しました。

知事と市長が入れ替わって出馬する奇策(読売新聞4月8日社説)

じゃったのう。

大阪の松井知事は辞職して市長選に、吉村市長は辞職して知事選にそれぞれ出馬したんだよね。なんでこんな「奇策」に出たのかな?
朝日新聞がわかりやすく批判してます。

辞職した2人がそのまま府知事と市長に再選しても、公職選挙法の規定で任期は辞職前の残り期間に限られる。それをすり抜けようと、立場を入れ替えての「クロス選」に打って出た。再選を目指す現職が有利になるよう、辞職によって選挙の時期を選ぶ事態を防ぐのが法の趣旨だ。不意に選挙を仕掛け、自らが率いる政党の押し上げを狙った松井氏と吉村氏は反省すべき(朝日新聞4月8日社説)

ということです。脱法的な行為は看過できません!

これについては産経新聞も同意見や。

都構想のため任期半ばで前の知事、市長の職責を放棄したことへの批判も消えない。府議選、市議選と重ねることで票の上積みを狙う「党利党略」と指摘する声も、改めてかみしめるべきだ(産経新聞4月8日社説)

と思うで。

たしかに、

勝利したとはいえ、維新が今回駆使した「目的のためには手段を選ばぬ」手法が承認されたわけではない(毎日新聞4月8日社説)

わよね。ただ、

都構想の是非を有権者に迫る形で行われた選挙である。党略を割り引いても、都構想に対して、府民から一定の理解が示されたとみるべき(毎日新聞4月8日社説)

だとは思うわ。大阪都構想の議論は進んでいくのかしら。

大阪維新の会は、知事と市長だけじゃなく、府議会でも過半数を獲得したんじゃ。しかし、市議会では過半数に届かなかったようじゃのう。
大阪都構想を実現するためには、再び住民投票を実施して賛成を得る必要があるんだよね?
そうです。そして住民投票を実施するためには、大阪府と大阪市の議会で制度案をまとめ、それぞれの議会で議決される必要があります!
つまり、大阪維新の会は、市議会で他党の協力を得る必要があるってことやな。
なるほど。大阪都構想って、大阪市を廃止して東京23区みたいに再編するんだよね。問題点はないのかな?

都構想は二重行政の解消が狙いだが、行政サービス低下への不安も強い。維新には意義を丁寧に説明し、理解を広げる姿勢が求められる(読売新聞4月8日社説)

ということなんじゃ。

都構想の狙いとして、維新は府と市の二重行政の解消を強調する。現行制度のもとでも取り組むべき課題であり、実際に維新も公営住宅事業や信用保証協会、産業・工業研究所を統合してきた。その上でなぜ都構想の実現が不可欠なのか、コストや懸念にどう向き合うのか、より詳細な議論が必要だ(朝日新聞4月8日社説)

と思います!

そうや、都構想の効果は未知数や。

維新が主張するように、二重行政の解消につながる部分はあるかもしれない。一方で、対立候補が訴えたように、大阪市を廃止することによるコスト負担などの不安もつきまとう。大阪の再浮上につなげるための熟議は必要だ。だがまず優先されるべきは、府市の健全運営であることを忘れてはならない(産経新聞4月8日社説)

っちゅうことや!

あら、今日は、ケイくんとアサヒちゃんの意見が珍しく合うわね。
そう思って・・サンちゃんの好きな産経新聞を読んでみたんです。1面記事を読んで、やっぱり産経とは意見が違うな、と思いました!
どれどれ・・ほう、政治部与党キャップの

  • 自民党は慢心を戒めよ 政治部与党キャップ・長嶋雅子
  • ってう記事のことかのう?

    ええと、大阪ダブル選挙について分析した上で、

    自民党よ、慢心を戒めよ。自民党が結党以来、政権をほぼ独占できたのは、地方の民意を汲む力が秀でたからではないか。民意を汲む努力を怠れば、今年最大の「政治決戦」である夏の参院選でも惨めな結果を招くことになる(産経新聞4月8日1面記事)

    って記事は締めくくられているね。

    その通りやないか、ええ記事や。何か問題あるんやろうか?
    民意を汲む努力を怠るなっていうのは当然ですけど、別に自民党が参院選で惨めな結果になったって別に構わないので、私からしたら違和感あるんです。
    たしかに、自民党を応援してます!っていう雰囲気はにじみ出ているわね。
    ええやん別に。ほかに政権運営まかせられる勢力いるんか?やっぱりアサヒちゃんとは意見は合わんな。
    統一地方選挙の後半戦、市町村の選挙は14日から投票が始まります。

    けさの1面記事&社説一覧

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    毎日新聞

    日経新聞

    読売新聞

    産経新聞