北朝鮮の石油精製品の輸入をめぐっては、2017年12月の国連安保理の制裁決議で年間50万バレルの上限が定められているが、その後も北朝鮮のタンカーが海上で船から船に積み荷を移す「瀬取り」で密輸を行っている現場が自衛隊などの監視でたびたび発見され、制裁の「抜け穴」が指摘されてきた。
アメリカの国連代表部が国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会に提出した報告書によると、北朝鮮はことし1月から5月までの間に少なくとも89回石油精製品を「瀬取り」で輸入し、年間50万バレルの輸入上限を上回っている。