九州電力の玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)3号機が再稼働した。この原発では使用済み燃料を再処理してプルトニウムを取り出しウランと混ぜた「MOX燃料」を使う「プルサーマル発電」が行われる。
玄海原発から半径30キロ以内には長崎県と福岡県の合計20の離島があり、事故が起きた場合の住民の避難方法が課題となっている。
福島第一原発後の新しい規制基準の下で再稼働した原発は、九州電力・川内原発(鹿児島県薩摩川内市)1・2号機、四国電力・伊方原発(愛媛県伊方町)3号機、関西電力・高浜原発(福井県高浜町)3・4号機、関西電力・大飯原発(福井県おおい町)3号機と合わせて、5つの原発7基となった。
ただし、伊方原発3号機は去年12月に広島高等裁判所が運転停止を命じる仮処分を出して運転停止となっており、川内原発1号機は定期検査中で原子炉を停止している。運転中の原発は4つの原発5基。