北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、キムジョンウン朝鮮労働党委員長による新年の演説を放送した。
この中でキム委員長は、「国家核武力完成の歴史的な偉業を成し遂げた。アメリカはわが国を相手に決して戦争を起こせない」「アメリカ本土が核攻撃の射程圏内にあり、核のボタンが私の事務室の机の上にいつも置かれている」などと述べ、核・ミサイル開発の進展を強調しアメリカを威嚇した。また、核弾頭と弾道ミサイルを量産し実戦配備に拍車をかけるよう指示した。
一方で韓国に対しては、ピョンチャン五輪について「大会が成功裏に開催されることを心から望む。われわれは代表団の派遣を含めて必要な措置をとる用意があり、このために、双方の当局がすぐに会うこともできる」と述べ、初めて参加に前向きな立場を示した。
さらに、今年は北朝鮮で建国70年、韓国でオリンピック開催を迎える「意義深い年だ」として、南北関係を改善すべきだと強調し、アメリカとの合同軍事演習をやめるよう求めた。