自民党の憲法改正推進本部は今年最後となる会合を開き、衆院選挙の公約で掲げた憲法改正の4つの項目について以下のような「論戦整理」をまとめた。
衆議院憲法審査会の与党側の筆頭幹事を務める中谷元防衛相は、「国会の憲法審査会でも、各党の代表と憲法改正の具体的な内容について積極的に議論ができるよう努力したい」などと述べました。

<憲法への自衛隊の明記>
憲法9条の1項と2項を維持したうえで自衛隊の存在を規定する条文を追加するという意見と、9条2項を削除し、自衛隊を明記するという意見の両論を併記した。
<緊急事態対応>
国会議員の任期延長などの特例を設ける意見と、政府の権限を一時的に強化したり個人の権利を制限したりする規定を設けるとする意見を示した。
<参議院の「合区」解消>
憲法47条を改正し、参議院選挙では改選ごとに都道府県から少なくとも1人は選出できるよう規定するとした。
<教育の無償化・充実強化>
憲法26条に教育環境の整備を政府に促す規定を追加するなどの方向性を示した。