小野寺防衛大臣は記者会見で、戦闘機に搭載する長距離巡航ミサイルを導入することを発表した。
導入するのは、射程500キロでノルウェー製の「JSM」と、射程900キロでアメリカ製の「LRASM」と「JASSM」で、防衛省は来年度予算案に「JSM」取得費などを盛り込む。
小野寺大臣は、「わが国に侵攻する敵の水上部隊や上陸部隊に近づくことなく対処することで、より効果的かつ安全に各種の作戦を行うことが可能となる。北朝鮮の弾道ミサイルからわが国を守るイージス艦を防護する上でも必要不可欠だ」と導入の意義を強調した。
これらのミサイルは、日本海の上空から北朝鮮の内陸部を射程におさめるため、日本政府が保有を否定してきた「敵基地攻撃能力」ではないかとの指摘があるが、小野寺大臣は「いわゆる敵基地攻撃を目的としておらず、専守防衛に反するものではない」と述べた。