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【ニュース用語解説】「イージス・アショア」ってなに?

日本政府は、北朝鮮の弾道ミサイルに対する防衛力を高めるために、「イージス・アショア」を導入する方針です。
弾道ミサイル防衛といえば、海上自衛隊の「イージス艦」が有名だニャ。
もし弾道ミサイルが日本に向かってきた場合、イージス艦が迎撃ミサイルを発射して宇宙空間で撃ち落とすんや。
「イージス・アショア」の「アショア」って何のことかニャ?
「アショア」は英語の「ashore」つまり「陸上」という意味だヨ。
イージス艦のミサイル防衛システムを陸上に設けるから、「イージス・アショア」というんだネ。
「陸上イージス」と表現することもあるのう。
秋田と山口に1基ずつ、合わせて2基で日本全国をミサイルの脅威からカバーできるんじゃ。
秋田県・秋田市にある「新屋(あらや)演習場」と、山口県・萩市にある「むつみ演習場」が配備予定地となっているわ。
地元の住民からは、イージス・アショアが発する電波の影響などを懸念する声や、敵の攻撃対象になることを心配する声などがあがっています。
電波による周辺環境への影響などを防衛省が調査した結果、問題ないという結論が出たんだヨ。
政府は地元への説明を続けているネ。
そもそも、北朝鮮はかつてほどミサイル発射をしなくなったんだから、いま保有しているイージス艦で十分なんじゃないですか?
船やと、燃料補給や隊員の休息も必要やから、洋上にずっと浮かんではおれへん。
陸に固定のイージス・アショアなら、24時間365日の防衛体制が取れるメリットがあるんや。
でも、イージス艦だってこれまでの4隻体制から8隻体制へと増やすって聞いたわ。
今までの倍になるんだから、陸に作らなくてもなんとかなるんじゃないかしら。
そもそもイージス艦の任務は、弾道ミサイル防衛だけではないんじゃ。
中国が海洋進出を強める南西諸島方面にも派遣したいところじゃのう。
自衛隊の施設をめぐって、地元が反発する。普天間基地の辺野古移設をめぐる構図と通じるところがありますね。
取得や運用にかかるコストも含めて、導入の是非には賛否両論あります。

【朝刊比較】5紙の1面記事&社説一覧

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