アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領はフィンランドの首都ヘルシンキで会談を行った。
会談で両首脳は、核軍縮やシリア問題で協力し、関係改善を図る方針で一致した。2016年のアメリカ大統領選挙にロシアが干渉したとされる疑惑をめぐっては、プーチン大統領は「これまでもアメリカの選挙に干渉していないし、干渉するつもりもない」と関与を否定した。トランプ大統領もこのプーチン大統領の説明を受け入れた上で、自らの陣営とロシアとの「共謀は全くなかったと断言できる」と疑惑を否定した。
両首脳はこれまで国際会議の場で会談を行ったことはあるが、本格的な首脳会談は今回が初めて。トランプ大統領は会談後の記者会見で、米ロ関係が「冷戦後最悪の状態」だったと指摘した上で、「多岐にわたる議論をし、明るい未来に向けた第一歩を歩み始めた」と会談の成果を強調した。ただ、核軍縮やシリア問題について、会談で具体的な合意には至らなかった。