朝刊読み比べ
塚田副大臣「忖度」発言で辞任
山口県と福岡県を結ぶ道路整備をめぐって、安倍総理と麻生副総理に「忖度した」と発言した国土交通省の塚田副大臣が、きのう辞任しました。
事実上の更迭じゃな。
職責の重さを自覚しない発言にあきれるばかりだ。辞任を巡る安倍内閣の対応も後手に回った。緊張感を欠いていると言わざるを得ない(読売新聞4月6日社説)
と読売新聞がきょうの社説で指摘している通りじゃ。
結局、この道路事業をめぐって「忖度」はあったのかな?なかったのかな?
塚田氏本人は「忖度」発言は事実と異なると撤回しているけど、
塚田氏は道路建設に関して参院自民党幹部らから要望を受けた際「俺が何で来たか分かっているか」と言われた点をはじめ、詳細なやり取りを演説で明かしている。その全てが作り話だったのだろうか(毎日新聞4月6日社説)
と疑わしく思うわ。
「忖度」を認めれば、利益誘導で行政が行われていることになる。一方で、発言を撤回するということは、有権者にむかって嘘をついて支持を得ようとしたことになる。いずれにしろ、深刻な発言やで。
今月1日に「忖度」発言があって、辞任は5日。4日もかばい続けた安倍総理の責任は重いです!
塚田氏は麻生氏の秘書を経て政界入りし、麻生派に属する。首相が盟友への配慮を優先したとしたなら、不見識のそしりは免れまい(朝日新聞4月6日社説)
と思います!
同感だわ。
辞任は当然である。むしろ問題なのは、安倍首相が当初「職責を果たしてほしい」と塚田氏をかばったことではないか。一転して辞任に至ったのは統一地方選の最中であり、世論の批判に加えて自民党内からも「このままでは選挙が戦えない」との声が強まったからだろう。首相が「責任を取る必要はない」と考えていたとすればこれも緩みやおごりの表れである(毎日新聞4月6日社説)
と毎日新聞も批判しているわ。
今回の発言や政府の対応を擁護するつもりはない。ただ、この道路については野党議員も求めていたようじゃな。
そうやで。国民民主党の城井議員は、塚田副大臣の「忖度」発言より前の3月27日付に提出した質問主意書の中で、「国としても必要な取り組み実施を加速すべきだ」と道路事業の推進を訴えてたんや。
せやけど、国民民主党は今回、他の野党と一緒に塚田副大臣の辞任を要求した。
せやけど、国民民主党は今回、他の野党と一緒に塚田副大臣の辞任を要求した。
ちぐはぐな対応を露呈した(産経新聞4月6日朝刊記事)
形やな。
ネットではこの記事みつからなかったけど、たしかに産経新聞の朝刊5面に「下関北九州道 野党チグハグ」という見出しで掲載されているね。
「ちぐはぐな対応」って・・それは言い過ぎじゃないかしら?道路事業の推進を求めていたからといって、塚田副大臣の「忖度発言」を問題視しちゃいけないってことにはならないわよ。
いくら野党バッシングが好きな産経新聞だからって、この記事はやりすぎじゃないかと思います!
塚田副大臣の「忖度」発言をめぐる一連の報道を振り返ると、いちはやく朝刊1面記事で取り上げた朝日新聞をはじめ、毎日新聞・日経新聞も4日の社説で取り上げました。その後、産経新聞は翌5日に、読売新聞は6日に社説を掲載しました。
塚田氏や政府の対応をいずれも批判していますが、その報道姿勢に、各社のカラーがにじみ出ています。
塚田氏や政府の対応をいずれも批判していますが、その報道姿勢に、各社のカラーがにじみ出ています。
けさの1面記事&社説一覧
朝日新聞
きょうの朝日新聞の1面記事は以下の通りです!
社説はこちらです!
毎日新聞
毎日新聞の1面はこれよ。
社説はこっちよ。
日経新聞
トゥデイの日経新聞、1面はこれだよ。
社説はこれだよ。
読売新聞
けさの読売新聞の1面は以下の通りじゃ。
- 自治体ポイント2割上乗せ 消費増税対策、国補助 期間は限定
- 塚田副大臣「忖度」発言 事実上の更迭 収拾図る 政府・与党
- JOC会長 山下泰裕氏確実
- はやぶさ2 衝突実験成功 世界初 小惑星へ金属塊 クレーター作製か
- 11知事選あす投開票 統一選前半
社説はこれじゃ。
産経新聞
今日の産経新聞の1面記事はこれやで!
- はやぶさ2 小惑星に弾丸衝突 成功 地下物質採取へ前進
- オマーン送金再開させる ゴーン容疑者 日産が一時凍結 拘留10日間
- 塚田副大臣が辞任 「忖度」発言で引責
- 李登輝秘録 第1部 虚々実々の両岸関係4 「シンガポールと合弁」幻の航空会社4
社説はこれや!
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