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【メディアの現場】記者の「夜討ち」「朝駆け」取材と働き方改革

記者の取材手法として「夜討ち(ようち)」や「朝駆け(あさがけ)」という言葉がありますが、聞いたことはありますか?
いったいどんな取材のことなのか、きょうは大手新聞社とキー局に務める現役の記者お二人にお話を聞いていきます!
最近は「夜回り(よまわり)」「朝回り(あさまわり)」と言うことが多い気がします。
例えば、警察担当記者であれば、警察の関係者に対して政治記者であれば政治家に対して、基本的にオフレコで取材します。
ということは、そもそも取材対象者の自宅がどこにあるのかを把握していないとだめだわ。
どうして「夜回り」や「朝回り」といった取材が必要なのかナ?
単純化して言えば、昼間は記者会見などオープンな場での取材をして、夜や朝は「夜回り」「朝回り」取材をして、そこで得た情報を総合してニュース原稿を作成する、という感じですね。
「夜回り」や「朝回り」では取材相手とマンツーマンになれるのかニャ?競合他社もいるのかニャ?
ただ、例えば政権幹部など重要な取材対象者であれば報道各社の取材が集中しますから、なかなかマンツーマンにはならず、複数の記者で取材相手を囲んでのやりとりになる場合も多いです。
マンツーマンの場合を「サシ」、複数で囲む場合を「囲み」と言ったりします。
日中は記者会見などの取材をしながら、「夜回り」「朝回り」取材もすると、記者の仕事はたいへんやな。長時間労働になりそうやで。
もし自分が「夜回り」「朝回り」に行かなかった時に、取材相手が「囲み」で重要な情報をしゃべったらどうしよう・・という心理も働きます。
複数の報道機関が報じている重要ニュースを自社だけが報じていない、いわゆる「特オチ」になってしまうからのう。
一方で、報道業界でも「働き方改革」の機運が高まっていて、「夜回り」「朝回り」を見直す動きもあります。
ちょっと前には、日経新聞の「夜回り制限」が話題になりました。
業界全体で「夜回り」「朝回り」をやめればいいのにニャ。
同感です。そういう速報を出すためには、常に取材相手の顔色をうかがっておくのが有利ですからね。
そういう従来型の速報勝負よりも「調査報道」を重視すべき、という考え方は若い記者を中心に強まってきていると感じます。
ある程度の時間をかけて調査して記事を書く「調査報道」スタイルなら、働き方は改善できるのかニャ。
最近は新聞の1面に調査報道が目立つようになってきましたね。
いずれ発表される内容の速報よりも調査報道をもっと評価する社会になれば、記者の働き方改革を後押しできるかもしれませんね。

【朝刊比較】5紙の1面記事&社説一覧

朝日新聞

毎日新聞

日経新聞

読売新聞

産経新聞

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