朝刊読み比べ

日産ゴーン前会長4度目の逮捕

日産の前会長カルロス・ゴーン氏がきのう再逮捕されました。ゴーン氏の逮捕はこれで4度目になります。
ゴーン氏の代理人を務める弘中弁護士は記者会見で「合理性も必要性もなく逮捕に踏み切った暴挙と言わざるを得ない」と強く批判しました。
一方の検察側は、今回の逮捕は、起訴済みの内容とは犯行態様も目的も異なる全然別の事件であって、やるべきことをきちんとやっているだけだと反論しとるで。
弘中弁護士はすでに起訴されている事件と今回の事件を一連の事件とみていて、検察側は別の事件だとみている、ということじゃのう。
毎日新聞が社説で指摘しているように、

住居への監視カメラの設置など厳しい保釈条件下で生活していたゴーン前会長になぜ強制捜査が必要だったのか。これからの捜査や公判を通じ、それだけの内実があることを検察は示す責任がある

と思うわ。

検察側は今日にも、ゴーン被告の10日間の勾留を請求する見通しだよ。
ゴーン被告の身柄拘束をどこまで維持するか、裁判所の判断が注目されるのう。
その通りだね。日経新聞は社説でこう指摘してるよ。

いったん保釈された被告の再逮捕に際し、いかなる基準で勾留の妥当性を判断するのかが注目される。ゴーン事件が問うのは、真相究明と憲法が要請する適正手続きをいかに調和させるかだ。国際的な関心も高い。裁判所は、判断の理由もあわせて説明したらどうか

だってさ。

日本の司法制度に対して、海外メディアからは身柄を拘束して自白を促す「人質司法」という批判があります。そうした批判が再燃するかもしれません!
裁判所は、そんな外野の声は気にせず判断してほしいで。
そもそもゴーン被告を保釈した裁判所の判断について、産経社説は社説でこう指摘しとるで。

長期の勾留には主に海外のメディアからの批判が強かった。外圧に屈しての保釈判断であったなら、社会の安全や公平性を守る刑事司法の目的に適わない

ってな。

弘中弁護士によると、ゴーン被告自身が一連の事件について説明する動画を近く公開する予定だそうです。検察の出方、裁判所の判断、ゴーン被告サイドの情報発信など、引き続き注目です。

塚田国交副大臣「忖度発言」問題

そうや、1日遅くなったけどな、例の国土交通省の塚田副大臣の「忖度発言」について、産経新聞がきょう社説を掲載したで。

安倍首相は4日、「事実と異なることを述べたのは重大な問題だ」と答弁した。ならば、塚田氏を罷免するのが筋だ

安定した政権運営にとって肝心なことは、不適格性を示した内閣の一員をいたずらにかばうことではない。安倍首相は、行政の公正性を示すためにも浅慮に過ぎる副大臣は退場させたほうがよい

ってな。さすが産経新聞、ハッキリしとるで!塚田副大臣は辞任すべきや!

ご指摘はごもっともですが、1日遅れで社説で掲載しといて、ずいぶん威勢がいいですね。
塚田副大臣の問題発言は、産経新聞もかばう気にもならないくらいひどいってことね。
これで、まだ社説で取り上げてないのは、読売新聞だけだね。
そうじゃのう・・様子を見てるんじゃろうか。明日くらいには読売も社説で書くのかのう。
塚田副大臣の進退も、引き続き注目です。

けさの1面記事&社説一覧

朝日新聞

毎日新聞

日経新聞

読売新聞

けさの読売新聞の1面は以下の通りじゃ。

  • 流用容疑 米と捜査共助 ゴーン被告4度目逮捕 東京地検 「オマーンルート」解明へ
  • セブン「24時間」見直しへ 人手不足対応 経営陣を刷新
  • 経済対話 6閣僚訪中へ 北京で今月中旬 関係改善進む
  • 令和へ 次代を語る 社会学者 竹内洋さん 沈着に激動乗り切れ

社説はこれじゃ。

産経新聞

今日の産経新聞の1面記事はこれやで!

  • 菅長官 来月9日訪米 異例の外遊 副大統領と拉致協議
  • 報奨金に偽装 5.6億円流用 ゴーン被告 4度目逮捕 特別背任容疑
  • 李登輝秘録 数奇な運命 極秘ルート作り手助け3
  • 柔道代表 早期内定へ 東京五輪 11月、全柔連が初

社説はこれや!