加計学園の獣医学部新設をめぐる問題では、愛媛県の内部文書には2015年2月25日に加計孝太郎理事長と安倍首相との面会が記載されている。
これについて加計理事長はことし6月の会見で、「記憶にもないし、記録にもなかった」と否定した上で、学園の渡邉事務局長が県に対して虚偽の発言をしたと説明した。
愛媛県議会が説明責任を求める決議を行ったことを受け、加計理事長は愛媛県今治市で記者会見を行った。
会見で加計理事長は2015年2月の安倍首相との面会について、記憶も記録もないとして改めて否定した。また、渡邉事務局長が獣医学部新設を進めるために「勇み足で虚偽の話をしたものだ」と前回と同じ説明を繰り返した。
一方で、愛媛県の内部文書は見ていないと述べた。また、渡邉事務局長は会見に同席しなかった。
立憲民主党の福山幹事長は記者団に対し、「愛媛県の文書を読んでいないなど反省も誠意も全く感じられない」などと批判した上で、柳瀬元首相秘書官や学園の渡邉事務局長、愛媛県知事や加計理事長ら関係者の国会招致を求めていく考えを示した。