自民党総裁選挙に立候補した安倍首相と石破元幹事長による演説会と共同記者会見が開かれ、選挙戦が本格的に始まった。
憲法改正をめぐって、安倍首相は、自衛隊の明記に改めて意欲を示し、次の3年間の任期で憲法改正を実現したい考えを示した。
これに対し石破氏は、自衛隊の明記よりも、参議院選挙の合区の解消や緊急事態条項を優先すべきとの考えを示した。
政権運営について、安倍首相は「さまざまな批判を真摯に受け止め、改めるべき点はしっかり改め、謙虚に丁寧に政権運営を行っていきたい」などと述べた。
これに対し石破氏は、「政治の過度の介入で官僚が萎縮することがあってはならず、100日プランを実行し信頼回復を急がなくてはならない」などと述べ、森友学園や加計学園の問題を念頭に安倍首相を批判した。
経済政策について、安倍首相は雇用の改善や景気回復などの成果を強調し、アベノミクスの継続を主張した。
これに対し石破氏は「地方に雇用と所得を取り戻していかなければならない」などと述べ、地方創生に重点を置くべきだと訴えた。
石破氏はまた、防災対策をめぐり「防災省」の設置を主張した。
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