森友学園をめぐる事件で、国などの補助金をだまし取ったなどとして起訴され、約10か月にわたり大阪拘置所に勾留されていた、森友学園の前の理事長の籠池泰典被告と妻の諄子被告が保釈された。
2人は記者会見し、「ようやく拘置所から出してもらえた。国策による勾留だ。妻は詐欺に関与しておらず、えん罪だ」などと述べた。自身が起訴された一連の件については、裁判の準備中などとしてコメントを避けた。
一方で、財務省による決裁文書の改ざんや交渉記録の破棄などについては、「国民への背信だ」などと批判した。
また、学園の国有地取引への安倍昭恵首相夫人の関与をめぐり、去年3月に証人喚問で「政治的な関与があったと認識している」と述べたことについては、安倍首相に対し「本当のことを正々堂々と報告すべきだ」などと述べた。