現職の自衛官(30代の3等空佐)が今月16日に国会近くの路上で、民進党の小西洋之参議院議員に対して暴言をはいた問題で、防衛省はこの自衛官に対する聞き取り調査の結果を公表した。
調べに対しこの自衛官は、小西議員に対し「俺は自衛官だ。あなたがやっていることは日本の国益を損なうようなことじゃないか」「こんな活動しかできないなんてばかなのか」などの暴言をはいたことを認めている。
自衛官は小西議員について、「政府・自衛隊が進めようとしている方向とは違う方向での対応が多いという全体的なイメージでとらえていた」と話しているという。
一方で、小西議員がこの自衛官に「国民の敵だ」と言われたと説明しているのに対し、自衛官は「国民の敵」という発言については否定している。
防衛省は証言の食い違いについて引き続き調査した上で、自衛官を処分する方針。
小野寺防衛大臣は記者会見で、「国民の代表である国会議員に対して、現職の自衛官が暴言を吐いて不快な思いをさせたことはおわび申し上げ、厳正に対処していきたい。このようなことがないよう、しっかり防止に努めていきたい」などと述べた。