国会などで保存されていないと説明してきた、2004年から2006年にかけてイラクに派遣された陸上自衛隊の活動を記した「日報」がその後見つかった問題で、防衛省は、これまでに確認された435日分、約1万5000ページの日報を公表した。
イラク派遣では、自衛隊が活動するのは「非戦闘地域」とされたが、公表された日報の中には「戦闘」という言葉が複数記されている。
例えば2006年1月22日の日報では、自衛隊が活動していたイラク南部サマワの治安情勢として、イギリス軍に現地の武装勢力が射撃し「戦闘が拡大」と記されている。
これについて小野寺防衛大臣は記者団に対し、「戦闘という記載が何か所かあったと確認しているが、それが実際にどのような意味合いを持つのかということは、公表された文書を見て判断し質問してほしい」と述べ、自衛隊の活動が「非戦闘地域」だったという認識に変わりがないと認識を示した。