アメリカのトランプ大統領は、北朝鮮を9年ぶりに「テロ支援国家」に指定すると発表した。
トランプ大統領は「北朝鮮は世界を核で破滅に陥れると脅迫するだけでなく、外国での暗殺を含む国際テロ活動を繰り返し支援してきた」などと述べた。今年2月にキムジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の兄のキムジョンナム(金正男)氏がマレーシアで殺害された事件が念頭にある。
「テロ支援国家」に指定されるとアメリカの制裁措置の対象となるが、北朝鮮に対してはすでに多くの制裁が科されているため、指定は実質的な意味よりも象徴的な意味を持つ。
アメリカ政府は、大韓航空機爆破事件などを受けて1988年に北朝鮮を「テロ支援国家」に指定したフが、2008年に北朝鮮の核開発計画の検証方法をめぐる北朝鮮との合意を受けて解除していた。
アメリカが「テロ支援国家」と位置づける国は北朝鮮、シリア、イラン、スーダンの4か国。