フィリピンで開かれたASEAN(=東南アジア諸国連合)の首脳会議の議長声明が発表された。
北朝鮮をめぐっては、核・ミサイル開発に重大な懸念を表すとともに、北朝鮮に対して国連の安保理決議を即座に完全に順守するよう強く求めた。
中国が軍事拠点の構築を進める南シナ海の問題をめぐっては、航行と飛行の自由などを確保することの重要性を再確認し、国際法の原則に基づいて平和的に解決することの必要性を強調した。ただ、これまで中国を念頭に用いてきた「懸念」という文言はなくなり、影響力を増す中国に配慮した形となった。