安倍首相は訪問先のベトナムで中国の習近平国家主席と会談した。会談の冒頭で習主席は、「関係改善のプロセスはまだまだやるべき事がたくさんある。時流に乗って努力し、前向きな発展を推進したい」と述べた。これに対し安倍首相は、「日中両国のリーダーシップが強化される中、来年の日中平和友好条約締結40周年を見据えて両国の関係改善を力強く進めていきたい」などと応じた。
会談後に安倍首相は記者団に対し、「会談の締めくくりに習主席から『今回の会談は日中関係の新たなスタートとなる会談だった』という発言があったが、私も同感だ」と述べた。
会談で両首脳は、朝鮮半島の非核化が共通の目標であることを確認し、国連安保理決議の完全な履行を含め、地域の安定のために緊密に連携することで一致した。