shutterstock_154283378

公約のキャッチコピーは「この国を、守り抜く。」です。

冒頭に載せた安倍総裁のメッセージでは、

北朝鮮の脅威、そして少子高齢化。この2つの国難を前に、今、政治には、明日を守り抜く重大な決断と実行力が問われています。国民の信任なくして、前へ進んで行くことはできない。私は、衆議院を解散し、政権の行方をかけて、皆様の信を問う決心をしました

と、今回の選挙の意義を強調しています。また、

2019年10月から10%へ引き上げる予定の消費税の安定財源を活用し、従来からお約束していた年金、介護の充実に加え、子育て世代の暮らしを守り、そして子供たちの未来を切り拓くため、投資を大胆に進めます

と訴えています。
今回の選挙戦での主要な争点における自民党の主張は以下の通りです。

アベノミクス「加速」

アベノミクスは、2つの大改革で挑みます。
ロボット、IoT、人工知能など最先端のイノベーションで生産性を劇的に押し上げる「生産性革命」。
人生100年時代を見据え、あらゆる人にチャンスをつくる「人づくり革命」です。

と主張。以下のような経済指標を「アベノミクス5年間の実績」としてアピールしています。

  • 名目GDP過去最高 50兆円増加
  • 就業者数 185万人増加
  • 正社員有効求人倍率 初の1倍越え
  • 若者の就職内定率 過去最高
  • 企業収益 過去最高 26.5兆円増加
  • 家計の可処分所得 2年連続で増加
  • 外国人旅行者数 5年で約3倍

アベノミクスの加速させ、景気回復・デフレ脱却を実現すると訴えています。

消費税率10%へ「子育て世代への投資を集中」

2019年10月に消費税率を10%へ引き上げます。その際、「全世代型社会保障」への転換など「人づくり革命」を実現するため、消費税率10%への引き上げの財源の一部を活用します

として、消費税率は予定通り10%に引き上げると主張。子育て世代への投資を集中させると訴えています。

安全保障関連法「抑止力の向上を図る」

平和安全法制により、あらゆる事態への切れ目のない対応 や邦人救出等の新任務が可能となったことを受け、態勢構 築 や 能力向上を加速するとともに、日米同盟や友好国との協力を不断に強化し、わが国の抑止力の向上を図ります。 国際社会の平和と安定の確保にも引き続き積極的に貢献します

と訴えています。

憲法9条に自衛隊明記「目指す」

現行憲法の国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の3つの基本原理は堅持しつつ、憲法改正を目指します

自衛隊の明記、緊急事態対応、参議院の合区解消、教育の無償化・充実強化など4項目を中心に党内外の十分な議論を踏まえ、憲法改正原案を国会で提案・発議し、国民投票を行い、初めての憲法改正を目指します

と主張しています。

普天間基地の辺野古移設「着実に進める」

日米安保体制の抑止力を維持しつつ、沖縄等の基地負担 軽減の実現のため、普天間飛行場の辺野古移設や在日米軍再編を着実に進めるとともに、基地周辺対策として関係自治体への重点的な施策を実施します

と訴えています。

原発「重要なベースロード電源」

原発依存度を可能な限り低減させます

とする一方で、原発を「重要なベースロード電源」と位置づけ、

原子力規制委員会によって世界最高レベルの新規制 基準に適合すると認められた場合には、立地自治体等関係者の理解と協力を得つつ、原発の再稼働を進めます

として、原発再稼働を推進していく姿勢を示しています。