日本とアメリカ双方の外務・防衛の閣僚同士による協議、いわゆる「2+2」がトランプ政権発足後初めてワシントンで開かれた。日本から河野外務大臣と小野寺防衛大臣が、アメリカからティラーソン国務長官とマティス国防長官が会談し、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対して各国と協力して圧力をかけ続けることで一致した。
また、アメリカは「核戦力を含むあらゆる能力を通じて日本の安全を守る」とし、尖閣諸島がアメリカによる防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用範囲であることも改めて確認した。
会談後の共同発表では「同盟における日本の役割を拡大し、アメリカは最新鋭の能力を日本に展開する」とした上で、「平成27年に合意した日米ガイドラインの実施を加速し、安全保障関連法のもとでさらなる協力の形態を追求する」「情報収集や警戒監視、共同使用などさまざまな分野で新たな拡大した行動を探求する」などと明記した。
また、日米2+2の後に行われた日米防衛大臣会談で、小野寺防衛大臣はマティス国防長官に対し、日本がアメリカの持つ弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」を導入する方針を伝え、アメリカ側の協力を要請したのに対し、マティス国防長官は歓迎する意向を示した。「イージス・アショア」は、イージス艦の弾道ミサイル迎撃システムを地上に配備した施設。