安倍首相は記者会見で「防衛大綱」について、「あるべき防衛力の姿はいかなるものかといった観点から見直しに向けて不断の検討を行っていく。南西地域の防衛強化や、弾道ミサイル防衛の強化、宇宙、サイバーといった新たな防衛も検討課題になる」と述べた。
「防衛大綱」は10年程度の安全保障政策の指針で、現在の大綱は2013年12月に定められた。策定からまだ4年も経過していないが、弾道ミサイルや核兵器の開発を進める北朝鮮の脅威が高まっていることなどを背景に見直しの検討を指示した形。
一方で安倍首相は、「敵基地攻撃能力」については「現時点で保有に向けた具体的な検討を行う予定はない」と述べた。