先週の政治振り返り

「1票の格差」是正や定数削減などに関する衆議院の選挙制度改革について、自民党案で決着する見通しになりました。民進党などは「自民党案は改革の先送りだ」などと批判していますが、公明党が自民党案に賛成する方針を表明したためです。大島議長は与野党が合意できる結論を目指しましたが、結局は与野党が対立したまま多数決で決することになりそうです。
10日・11日には広島でG7外相会合が開催されました。核保有国である米英仏の現職外相が被爆地・広島を初めて訪れ、平和記念公園で慰霊碑に献花をするなど歴史的な会合となりました。世界各国の政治指導者に被爆地である広島・長崎を訪問するよう呼びかける「広島宣言」も発表。「核兵器のない世界」実現に向けた機運を高められるかどうか、オバマ大統領が5月の伊勢志摩サミットで来日する際に広島を訪問するかどうかが注目です。

4月7日(木)

4月8日(金)

4月10日(日)

4月11日(月)

今週の見通し

国会での本格的議論が先週スタートしたばかりのTPPをめぐって、他国との交渉過程に関する文書を政府が「黒塗り」状態で出したことなどに民進党などが強く反発し国会での審議が止まっています。この状況が続けば、政府・与党が目指す今の国会でのTPP承認や関連法案の成立は困難となるため、国会運営をめぐる与野党の出方が焦点です。