関西電力・大飯原子力発電所4号機(福井県おおい町)が再稼働した。
大飯原発は、今年3月に3号機が再稼働していて、福井県内では、高浜町にある高浜原発3、4号機と合わせて4基の原発が稼働している。大飯原発と高浜原発は直線距離で約13キロ。地震や津波などにより同時に2つの原発で事故が起きた場合の住民の避難方法は示されておらず、こうした「同時発災」への対応が課題として指摘されている。政府は、今年夏をめどに大飯原発と高浜原発で同時に事故が起きることを想定した初めての訓練を行う予定。
なお、大飯原発3、4号機をめぐっては、福井地方裁判所が2014年に「地震の揺れの想定が楽観的だ」などとして再稼働を認めない判決を言い渡し、2審の裁判が続いている。

福島第一原発後の新しい規制基準の下で再稼働した原発は、九州電力・川内原発(鹿児島県薩摩川内市)2基、四国電力・伊方原発(愛媛県伊方町)1基、関西電力・高浜原発(福井県高浜町)2基、関西電力・大飯原発(福井県おおい町)2基、九州電力・玄海原発(佐賀県玄海町)の合計8基となった。