もくじ
連日ご紹介してきた7月3日の「党首討論」は今日で最後です。質疑応答の最後は、天皇制度や原発、夫婦別姓などについてです。
自民・安倍総裁「女性の政治参加、努力不足と言われても仕方ない」
女性の政治参加について、安倍総理は自民党の候補者擁立が努力不足だと認めたニャ。
次の選挙にむけて20%に高めたいと言ったけど、あくまでも努力目標だニャ。質疑応答のやりとりは以下の通りだニャ。
※以下、質問者の記者イラストは男性ですが、実際には女性記者の場合もあります。
本日壇上に日本の主要政党の代表の方が7名いらっしゃいます。全員男性です。まさにこういう事態を変えよう、こういう風景を変えようということで昨年、政治分野における男女共同参画推進法というのが今の政権のもとで成立しました。
今度の選挙ですが、この法律ではですね、候補者をできる限り均等に男女候補者をすると。これを目指すというふうに2条で書いてあります。
野党の中には5割近いところ、あるいは擁立されるというなことも聞いてありますけれども、やはり大きな変化をもたらすのは与党だと思います。最大の勢力を持っている自民党の総裁の安倍さんに伺います。
今度の参議院選挙で擁立する候補者の数、女性は全体の自民党の中で何割ですか。そしてそれがまだ均等と言えない状況でしたら、何年までにそれを均等まで持っていきたいと目指していられますか。
今度の選挙ですが、この法律ではですね、候補者をできる限り均等に男女候補者をすると。これを目指すというふうに2条で書いてあります。
野党の中には5割近いところ、あるいは擁立されるというなことも聞いてありますけれども、やはり大きな変化をもたらすのは与党だと思います。最大の勢力を持っている自民党の総裁の安倍さんに伺います。
今度の参議院選挙で擁立する候補者の数、女性は全体の自民党の中で何割ですか。そしてそれがまだ均等と言えない状況でしたら、何年までにそれを均等まで持っていきたいと目指していられますか。
自民党のですね、参議院全体においては・・衆参全体では女性が現在10%で参議院では16%。
そして参議院の候補者が15%ということでありますが、まだまだ足りないし、それは努力不足だと言われても仕方がないと思っております。
そういう中で我々も発掘する上において相当努力をしてきましたが、こういう状況になっています。この中で、女性の候補者より1人でも多く当選をしていただいて、現職議員の(女性の)比率を上げていきたいと思っておりますが、いま直ちにですね、私は何年までに何%にするということを申し上げることができないという状況でありますが、次の選挙において、次の選挙はもう私の任期を超えているわけでございますが、次の選挙においてですね、この比率を上げていくべくですね、20%以上にしていくべく努力をしていきたい。
そして参議院の候補者が15%ということでありますが、まだまだ足りないし、それは努力不足だと言われても仕方がないと思っております。
そういう中で我々も発掘する上において相当努力をしてきましたが、こういう状況になっています。この中で、女性の候補者より1人でも多く当選をしていただいて、現職議員の(女性の)比率を上げていきたいと思っておりますが、いま直ちにですね、私は何年までに何%にするということを申し上げることができないという状況でありますが、次の選挙において、次の選挙はもう私の任期を超えているわけでございますが、次の選挙においてですね、この比率を上げていくべくですね、20%以上にしていくべく努力をしていきたい。
20%以上?
ただ、私次の選挙のときですね、私自民党総裁ではないので、いま確たることは言えませんが、そういう努力をこれからしていきたい。つまり、手を挙げて頂く方を増やしていかなければならないという大きな問題も課題もありますので、その中で努力をしていきたいと、こう考えております。
女性・女系天皇 共産・社民はともに認める姿勢を示す
女性天皇について
女性繋がりというわけではないんですが、天皇制と女性の問題を皆さんに一斉にお聞きしますので「女性天皇は認めてもよい」とお考えの方は挙手をしてください。「女系」は後でします。
この質問に対して、立憲・共産・社民・維新の4人はすぐに挙手しました。自民・公明は手を上げない中で、国民民主の玉木代表が質問の意図を確認します。そこに、安倍総理が割り込みました。
どっちですか?男系の女性天皇か女系の女性天皇か。
大事な質問なんでですね、ちょっと挙手どうかっていうことではなくて、いわば私自身がこれ答えられる今ここで答えるということではなくて、党としてこれ決めていかなければいけない問題でいま議論中ですし、女性というのもありますし、女系という、いま玉木さんがおっしゃった重要な点もありますから、その違いもちょっと説明しながらですね、国民の皆様に説明しないとですね、いろんな誤解を招きますから、大切な問題ですから、もう少ししっかりと意味を説明していただき質問していただきたいと思います。
安倍総理は、女性天皇と女系天皇の違いなども説明しないと誤解を招く、と苦言を呈したのう。
多くの国民は女性天皇と女系天皇の違いがよくわかっていないのは確かにそうかもしれないネ。
でも、7党の考え方を質問しているんだから、別に問題ないわ。
テレビ中継もされている討論会で、国民に悪い印象を与えることを恐れたんじゃないですかね。
天皇制のあり方という大事なテーマを挙手で聞くなんて手法、いかがなものかと思うで。
女系天皇について
女系天皇を認めても良い?
この質問に対しては、共産党の志位委員長と社民党の吉川幹事長の2人だけがすぐに手を挙げ、他の5人は挙手しませんでした。
はい。なかなか他の政党は結論が出ているわけではないというふうに承りました、ありがとうございました。
原発の新増設 自民以外は全員「認めない」と即答
それでは続いては「原発の新増設は認めない」という方は挙手をしてください。
この質問に対しては、安倍総理を除く6党が手を挙げました。
公明党さんも新増設は認めないと。
基準を満たして、そして地域の住民の理解を得られれば再稼働は認める。しかし新増設は基本的に認めないという立場です。
あと自民党も政府もですね、現時点での想定は新増設については想定していないということであります。
認めるかどうかを聞いてるんで。
いわば、新増設をしないという中において、エネルギーの安定供給を、私たちはエネルギーミックスを立てているということです。
公明党は、選挙公約においても原発の新増設を認めないことをはっきり打ち出しているわ。
安倍総理も、原発の新増設を「想定していない」と言ったヨ。
じゃが、政府も自民党も原発を今後も活用していく立場なんだから、いずれは新増設が避けられないはずじゃ。
ということは、主要7党のうち自民党だけが原発の新増設に余地を残しているっていうことですね!
ふん、原発をゼロにしてどうやってエネルギーをまかなっていくのか、実現可能な代替策も示さないと無責任やで!
選択的夫婦別姓 自民以外は全員「認める」と即答
第一部でも話題になりましたが「選択的夫婦別姓を認める」という方は挙手を願います。
この質問に対しても、安倍総理を除く6党が手を挙げました。
LGBT法的権利 自民・公明以外は全員「認める」と即答
LGBTに関して法的な整備が、茨城県が初めてやったりですね、渋谷区が始めたりしてますが、「LGBTの法的な権利を与えるっていうのを認める」という方は?
この質問に対しては、安倍総理と山口代表を除く野党5党が手を挙げたニャ。
ここで再び、安倍総理がこの質問のやり方に苦言を呈したニャ。
これですね、ちょっとあまりにもね、ちょっとね、単純化してショーみたいにするのやめた方がいいですよ。
自民党がそういうご意見だということはわかってます。
政策的な議論をちゃんとしないとですね、イエスかノーかということでは政治はないですから。どういう議論をしているんだ、いまの段階で答えられなくても、ただちにノーではないんですから。
どちらの方向にむかっているかは確認できました。
それはね、あんまり印象操作するのはやめた方がいいと思いますよ。
「手を挙げないから否定している」というふうに受け取らないでいただきたいということです。
なんかね、そういう意図を感じるな。
でもそれについて今ちゃんと安倍さんは説明されたわけでしょ。説明なしに、ただ手を挙げろと言ってるわけじゃありませんから、それを説明をされたわけですから。
今そういう具合に非常に難しい問題、これ簡単に賛成・反対とはなかなかいかない問題なんだっていうことが逆にわかったじゃないですか。
今そういう具合に非常に難しい問題、これ簡単に賛成・反対とはなかなかいかない問題なんだっていうことが逆にわかったじゃないですか。
・・ありがとうございます。
安倍総理や山口代表の指摘もごもっともではあると思うのう。
この場で手を挙げられないからといって、否定しているわけではないで。
だけど、少なくとも現時点では党内で方向性が決まっていない、というのは浮き彫りになったわ。
夫婦別姓だとかLGBTの権利だとか、保守派が嫌がるテーマですから、自民党が一番消極的なのは当然ですね!
2時間におよぶ党首討論はこれで終了だヨ。各党の様々なテーマに関する主張がよくわかったネ。
【朝刊比較】5紙の1面記事&社説一覧
朝日新聞
きょうの朝日新聞の1面は以下の通りです!
社説はこちらです!
毎日新聞
毎日新聞の1面はこれだわ。
社説はこっちよ。
日経新聞
トゥデイの日経新聞、1面はこれだヨ。
- 改憲勢力3分の2迫る 与党、改選過半数の勢い 参院選情勢 立民、倍増うかがう
- ノバルティス 1億円超す難病治療薬 健保財政圧迫の懸念
- かんぽ、全顧客に意向確認 2900万件 不満なら保険料返還も
- ファーウェイ、米事業大幅縮小検討 米報道 数百人を削減
- マイナンバーカード 各証明書一体化へ一歩 21年から、お薬手帳や障害者手帳など
社説はこれだヨ。
読売新聞
けさの読売新聞の1面は以下の通りじゃ。
社説はこれじゃ。
産経新聞
今日の産経新聞の1面はこれやで!
※お断り- 東京都が五輪6施設の命名権売却へ 大会後の赤字改善に期待
- 【世界のかたち、日本のかたち】日本ができる米国防衛 大阪大教授・坂元一哉
- 晴れぬ7月…記録的低温で湿る消費 プール客95%減、夏セール不振、野菜高騰
社説はこれやねん!
ここで紹介しているのは、東京都内で販売されている各新聞社の朝刊に基づいて、各社がウェブサイトに掲載している記事へのリンク集です。記事の見出しや本文は、朝刊と異なる場合があります。朝刊と同じ記事がウェブサイトに見つからない場合は朝刊の見出しを記載しています。
なお、コラムやイベントの宣伝記事などは割愛しています。
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