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【ピックアップ】再就職あっせんで公証人の公募制度が形骸化(読売)

読売新聞はきょうの1面トップで、法務省と検察庁による再就職のあっせんによって、公証人の公募制度が形骸化していると報じています。
この記事じゃ。

  • 公証人への再就職あっせん…法務省・検察庁 地検幹部らに
  • 再就職あっせんの具体的な構図は記事を読んで欲しいが、

    法務省と検察庁が、地検の検事正クラスの幹部らを早期退職させる際、同程度の収入が見込める公証人への再就職をあっせんしていたことが複数の法務・検察関係者の話でわかった

    と伝えておる。

    そもそも公証人って何のことかニャ?
    法務省のHPによると、

    公証制度とは,国民の私的な法律紛争を未然に防ぎ,私的法律関係の明確化,安定化を図ることを目的として,証書の作成等の方法により一定の事項を公証人に証明させる制度

    判事,検事,法務事務官などを長く務めた法律実務の経験豊かな者の中から法務大臣が任免し,国の公務をつかさどる

    ということだニャ。

    具体的には、たとえば遺言や金銭の貸し借りなどをめぐって「公正証書」という公文書を作成するのが仕事内容だわ。
    日本各地に約300箇所ある「公証役場」が職場で、公証人は約500人いるそうよ。
    判事や検事など法律実務の経験者から任命される、ということやから、検事正が公証人に再就職すること自体はおかしいことではないんやな。
    問題は、表向きは公募になっているのに、実体としては法務省と検察庁によって決められている、というところですね!
    その通りじゃ。記事の中では、

    「公募とは名ばかりで、検察組織の新陳代謝を図るため、検察組織での最終的な地位に応じて論功行賞的に公証人ポストが割り振られている」

    という複数の検察関係者の証言を伝えておる。

    出世レースの階段を登りきれない公務員の再就職を組織ぐるみで調整してきた、ということだネ。
    記事では、この実体が公募制の趣旨に反していると指摘し、公証人の選考の透明性も高めるように求めてしめくくっています。
    制度のあり方に一石を投じる、意義ある報道ですね。

    【朝刊比較】5紙の1面記事&社説一覧

    読売新聞

    産経新聞

    朝日新聞

    毎日新聞

    日経新聞

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