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【ニュース用語解説】「女性宮家」ってなに?

男性の皇族は結婚すると独立した「宮家」を作ります。
現在は秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家、高円宮家の4つがあり、天皇家を支えながら皇室の公務を担っています。
宮家はもっとたくさんあったんじゃが、1947年に「連合国軍総司令部」いわゆるGHQの指示のもとで11宮家の51人が皇籍を離脱し、民間人になったんじゃ。
女性の皇族が結婚したらどうなるのかニャ?
皇室のルールを定める「皇室典範」の第12条は

皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる

と定めています。結婚相手が天皇や皇族ではなかった場合、皇族の身分を離れる、つまり民間人になるということですね!

その通りです。
こうした中、女性皇族が結婚した後も皇族の身分を保つ「女性宮家」を作ろう、という議論が浮上しているんです。そのためには、現在の皇室典範を改正したり、特例法を作る必要があります。
なんで「女性宮家」が必要なのかニャ?
今のルールのままだと、女性皇族が結婚して次々に民間人になっていくと、皇族の人数が減少して皇室の公務の担い手が減って皇室活動に支障が出るからだわ。
せやけど、2006年9月に悠仁さまが誕生されたことで議論はいったん沈静化したんやで。
その後、民主党政権において議論が再び浮上したのう。
2012年10月に野田政権は、有識者からのヒアリングをもとに、女性宮家創設の必要性を明記した皇室制度の「論点整理」を公表したんじゃ。
でも、2012年12月の衆議院選挙で民主党が野党に転落すると、この議論も立ち消えになりました。
そして今回の天皇陛下の退位を実現するために、2017年6月に成立した特例法は付帯決議で、女性宮家の創設等を検討し国会に報告するよう政府に求めているヨ。
女性宮家の創設をめぐっては、
・夫や子供の身分を皇族とするかどうか、
・女性宮家として認める皇族女子の対象どこまで広げるか
といった論点があるんやで。
保守派の人たちは、女性宮家の創設が女性天皇・女系天皇の議論につながることを嫌がっているみたいだわ。
政府は、御代替わりに関する一連の行事が終わることし秋以降に、女性宮家などをめぐる議論を進める見通しです。

※お断り
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