原発はどういう状況?再稼働されるの?廃炉になるの?
2015年8月に九州電力・川内原発(鹿児島県・薩摩川内市)1号機が再稼働して以降、2017年10月5日現在、全国で3ヶ所5基の原発が再稼働しています。また、5ヶ所9基の原発は規制委員会の審査に合格しており「地元の合意」を得れば再稼働される方向です。
一方で、全国で5ヶ所6基の原発の廃炉が決定しており、30~40年かけた廃炉作業へと進みます。
再稼働か、廃炉か。各地の原発は今後、選別されていくことになります。
以下に、全国各地の原発を状況ごとに掲載しています(2017年10月5日現在)。なお、日本の原発には「加圧水型」と「沸騰水型」がありますが、事故を起こした福島第一原発と同じ「沸騰水型」原発に「★印」をつけています。
東京電力・柏崎刈羽原発6・7号機が2017年10月に「沸騰水型」原発では初めて原子力規制委員会の審査に合格しましたが、「地元の合意」を得る見通しは立っていません。
再稼働した原発
以下の原発は、すでに再稼働しています。
九州電力・川内原発(鹿児島県・薩摩川内市)1号機 ※2015年8月に再稼働
九州電力・川内原発(鹿児島県・薩摩川内市)2号機 ※2015年10月に再稼働
関西電力・高浜原発(福井県・高浜町)3号機 ※2016年1月に再稼働
関西電力・高浜原発(福井県・高浜町)4号機 ※2016年2月に再稼働
四国電力・伊方原発(愛媛県・伊方町)3号機 ※2016年8月に再稼働
原子力規制委員会の審査に合格した原発
以下の原発は、原子力規制委員会による基準への適合検査をクリアしています。今後「地元の同意」を得られれば再稼働することになります。
関西電力・高浜原発(福井県・高浜町)1号機 ※運転40年の運転期間の延長が認められた
関西電力・高浜原発(福井県・高浜町)2号機 ※運転40年の運転期間の延長が認められた
関西電力・美浜原発(福井県・美浜町)3号機 ※運転40年の運転期間の延長が認められた
関西電力・大飯原発(福井県・おおい町)3号機
関西電力・大飯原発(福井県・おおい町)4号機
九州電力・玄海原発(佐賀県・玄海町)3号機
九州電力・玄海原発(佐賀県・玄海町)4号機
★東京電力・柏崎刈羽原発(新潟県・柏崎市、刈羽町)6号機
★東京電力・柏崎刈羽原発(新潟県・柏崎市、刈羽町)7号機
確認必要
再稼働に向けた安全審査中の原発
以下の原発は、原子力規制委員会による基準への適合検査の対象となっています。
北海道電力・泊原発(北海道・泊村)1号機
北海道電力・泊原発(北海道・泊村)2号機
北海道電力・泊原発(北海道・泊村)3号機
日本原電・敦賀原発(福井県・敦賀市)2号機 ※敷地内に活断層の指摘あり
★電源開発・大間原発(青森県・大間町) ※建設中
★東北電力・東通原発(青森県・東通村)1号機 ※敷地内に活断層の指摘あり
★北陸電力・志賀原発(石川県・志賀町)2号機 ※敷地内に活断層の指摘あり
★東北電力・女川原発(宮城県・女川町、石巻市)2号機
★日本原電・東海第2原発(茨城県・東海村)
★中部電力・浜岡原発(静岡県・御前崎市)3号機
★中部電力・浜岡原発(静岡県・御前崎市)4号機
★中国電力・島根原発(島根県・松江市)2号機
廃炉が決定している原発
運転開始から40年が経過している以下6基の原発は廃炉を決定しています。
いずれも原子力規制委員会によって廃炉計画が了承されていて、今後約30~40年かけた廃炉作業が進められます。ただ、廃炉で出る放射性廃棄物の処分先はまだ決まっておらず、今後の課題になっています。
関西電力・美浜原発(福井県・美浜町)1号機
関西電力・美浜原発(福井県・美浜町)2号機
日本原電・敦賀原発(福井県・敦賀市)1号機
中国電力・島根原発(島根県・松江市)1号機
九州電力・玄海原発(佐賀県・玄海町)1号機
四国電力・伊方原発(愛媛県・伊方町)1号機
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