北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長は、7日・9日の2日間にわたり、中国の大連を訪問し、習近平国家主席と会談した。
中国の国営メディアによると、キム委員長は「関係国がわれわれへの敵視政策と安全保障上の脅威を取り除けば、われわれは核を保有する必要はなく非核化を実現できる」と表明した。
その上で「米朝対話を通して互いの信頼を高め、関係国が段階的で歩調をあわせた措置をとり、全面的に半島問題の政治的な解決のプロセスを推し進め、最終的に半島の非核化と恒久的な平和を実現することを望む」と述べ、関係国の「段階的で歩調をあわせた措置」が非核化のために必要との考えを示した。
キム委員長が中国を訪れ習主席と会談したのは、3月に続いて2回目。
この後習主席はアメリカのトランプ大統領と電話で会談し、両首脳は、北朝鮮が核・ミサイル開発計画を放棄するまで制裁を継続することが重要だという認識で一致した。
また、中国国営メディアによると、習主席はトランプ大統領に対し、「米朝双方が互いへの信頼を高め、段階的な行動をとって北朝鮮の安全保障への懸念も考慮するよう望む」と述べ、非核化に向けて北朝鮮の要求にも応じるべきだとの考えを伝えた。
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