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【社説比較】代替わりに伴う「恩赦」に朝日・毎日・日経は反対を明言

朝日新聞はきょうの社説で、陛下の代替わりに伴って政府が実施する方針の「恩赦」に反対しています。
日経新聞・毎日新聞もすでに、恩赦に反対の立場を社説で明らかにしています。
この記事ですね!

  • 即位と恩赦 前時代の遺物と決別を

  • 記事の言う通り、

    皇室の慶弔事を理由にした恩赦には、もはや何の合理性も説得力もない。前時代の遺物そのものであり、実施するべきではない

    と思います。反対です!

    「恩赦」とは、裁判できまった刑事罰をなくしたり、軽くしたりすることだニャ。
    裁判所の判断に政府が介入するわけで、三権分立に反する制度だニャ。
    なんでそんな制度があるのかニャ?
    日経新聞によると、

    専制君主が国民に時おり情けをかけて「愛される王様」を演出する。歴史的にみると恩赦にはそんな成り立ちがある。有罪かどうかや刑罰の重さが君主の気分次第だった時代には、軌道修正の余地を残すこの制度は円滑な統治のための知恵であった
    (日経新聞 3月27日社説『前時代的な恩赦に反対する』より)

    ということみたいだネ。

    だけど、毎日新聞によると

    司法制度が整い、服役態度に応じて仮釈放が認められたり、確定判決が不服ならば再審を求めたりすることができる。刑事政策的な意義も極めて薄くなっている
    (毎日新聞 5月4日 社説『政府が恩赦を検討 もはや理解は得られまい』より)

    のが現実だわ。

    もはや前時代的でおかしいよネ。

    恩赦を大規模に実施することは、犯罪被害者の感情に寄り添うことを重視する司法制度改革の流れにも逆行する
    (日経新聞 3月27日社説『前時代的な恩赦に反対する』より)

    とも思うヨ。

    同感だわ。
    最近だと1993年に当時の皇太子さまと雅子さまのご結婚の時に行われたけど、救済対象となった1277件の4分の3近くが選挙違反だったわ。

    恩赦の対象は内閣が決め、外からチェックする仕組みがない。選挙違反絡みの大量救済は、政治的な思惑の反映と見られても仕方ない
    (毎日新聞 5月4日 社説『政府が恩赦を検討 もはや理解は得られまい』より)

    と思うわ。

    ほんと、その通りだと思います!
    朝日新聞もきょうの社説で、

    夏には参院選がある。まさかそれを視野に入れての恩赦ではあるまい。良識に基づいて判断するよう、政府に求める
    (朝日新聞 きょうの社説『即位と恩赦 前時代の遺物と決別を』より)

    とクギをさしています。

    このように、朝日・毎日・日経の3紙が今日までに社説で取り上げ、明確に反対の立場です。
    読売・産経はまだ社説で取り上げていません。

    【朝刊比較】5紙の1面記事&社説一覧

    朝日新聞

    毎日新聞

    日経新聞

    読売新聞

    産経新聞

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