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公約のキャッチコピーは「消費増税凍結!身を切る改革で教育無償化。」です。

公約では、

このままでは、日本に未来はありません。今こそ、 前例にとらわれない大改革(グレートリセット)が必要なのです。まず我々政治家自らが身を切り、役所に改革を迫る。 無駄なお金をどんどん省いていく。そして、新たな財源を生み出し、未来に投資する。教育を無償化する。優れた人材のいるところには、 企業もカネも集まってきます。それが経済活性化、景気回復につながるのです

として、教育無償化を主張。「2017維新八策」として以下の8つを掲げています。

  • 身を切る改革で財源を生み出す
  • 機会平等社会のための教育無償化
  • “働く”を支援する生涯活躍改革
  • 時代に適した“今の憲法”へ
  • 徹底規制緩和で日本経済を強化
  • 大規模災害に対応できる仕組み改革
  • 中央集権打破による地方の自立
  • 現実に即した安全保障を

主要な争点における日本維新の会の主張は以下の通りです。

アベノミクス:言及なし

選挙公約の中に「アベノミクス」への言及はありません。

消費税率10%への引き上げ「凍結」

身を切る改革、行政改革、歳出削減がなされていないことや景気の現状に鑑み、2019年10月の消費税率10%への引き上げは凍結

と主張。消費税10%への引き上げの「凍結」を訴えています。

安全保障関連法「要件を厳格化する」

集団的自衛権行使の要件を厳格化するため、現行の「存立危機事態」の要件に代えて、 「米軍等防護事態」(日本周辺で、現に日本を防衛中の同盟国軍に武力攻撃が発生したため、 我が国への武力攻撃の明白な危険がある事態)を規定する

と主張。集団的自衛権を行使する要件を「厳格化」するとしています。

憲法9条に自衛隊明記「9条改正」

憲法改正・国民投票で、現行憲法が未だに国民投票を経ていない等の問題点を解消。身近で切実なテーマについて改正案を発議、国民投票に付していく

として、憲法改正には前向きです。以下を改正項目として掲げています。

  • 教育の無償化
  • 道州制の実現を含む統治機構改革
  • 憲法裁判所の設置
  • 憲法改正国民投票 で、現行憲法が未だに国民投票を経ていない等の問題点を解消
  • 国際情勢の変化に対応し、国民の 生命・財産を守るための9条改正

「9条改正」を訴えていますが、具体的な内容は示していません。

普天間基地の辺野古移設「新たな基地負担プランを示す」

国の約束した「5年以内の普天間飛行場の閉鎖状態」を実現し普天間基地の固定化を避けるためにも、日米が沖縄と真摯に対話を重ね、日米で合意可能な新たな基地負担軽減プラン(訓練場所等の暫定的な移転も含む)を示す

と主張。「辺野古」という言葉はなく「沖縄と真摯に対話」「新たな基地負担プランを示す」としており、辺野古以外に移設する選択肢にも可能性を残す表現となっています。

原発「フェードアウトへ」

既設原発は市場競争に敗れ、フェードアウトへ

原発再稼働には、 1)世界標準の安全規制、 2)原子力損害賠償制度の確立、 3)避難計画策定への国の関与、 4)地元同意の法定化、 5)使用済み核燃料の最終処分を内容とする「原発再稼働責任法」の制定が不可欠

と主張。現在ある原発は淘汰されなくなっていく、という立場です。