日本政府によると、午前5時58分ごろ北朝鮮西岸のスナンから東に向けて発射された弾道ミサイル1発は、北海道の上空を通過し、午前6時12分ごろ北海道の襟裳岬から東に約1180キロの太平洋上に落下したと推定されている。また、ミサイルの飛行距離は約2700キロ、最高地点の高度は襟裳岬付近の上空の約550キロと推定され、飛行距離などから今年5月14日に北朝鮮が発射し日本海に落下した中距離弾道ミサイル「火星12型」の可能性がある。
北朝鮮が国際機関などに事前に通告せずに日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射するのは、1998年8月に「テポドン1号」を発射した時以来のこと。
安倍首相はアメリカのトランプ大統領と電話で会談し、国連安全保障理事会の緊急会合の開催を要請し、北朝鮮に対する圧力を強化していくことで一致した。
安倍首相は記者団に「アメリカや韓国と協力し、中国やロシア、国際社会にも働きかけを行いながら、北朝鮮に強い圧力をかけ彼らの政策を変えなければならない」などと述べた。
アメリカのホワイトハウスはトランプ大統領の声明を発表し、「すべての選択肢はテーブルの上にある」として軍事的な選択肢も排除しない姿勢を示し、北朝鮮を強くけん制した。
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