政府は「経済財政運営と改革の基本方針2017」いわゆる「骨太の方針」を閣議決定した。政府はこの「骨太の方針」に基づいて来年度予算案の編成に当たることになる。
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2017/2017_basicpolicies_ja.pdf
「人材への投資を通じた生産性向上」を改革の中心と位置づけ、幼児教育や保育の無償化、待機児童の解消を目指して安定的な財源を確保する方法を検討するとし、財政面での効率化や増税、新たな社会保険方式の活用などを含めて年内に結論を得るとしている。
財政健全化については、基礎的財政収支(プラーマリーバランス)を2020年度までに黒字化するという従来の目標を維持すると共に「債務残高対GDP比の安定的な引下け?を目指す 」とした。GDPを拡大すれば債務残高の対GDP比は引き下げることが可能なため、この新たな目標は、従来の財政健全化目標の達成が難しい中で今後、政府が財政健全化への取り組みの軌道修正を図る布石とも見られている。