アメリカは、内戦が続くシリア国内でアサド政権による化学兵器の使用があったとして、アサド政権の軍事施設を巡航ミサイル「トマホーク」59発で攻撃した。アメリカによるアサド政権攻撃は初めて。
トランプ大統領は、「この攻撃は化学兵器の使用と拡散をやめさせるためアメリカの安全保障上非常に重要な国益だ」などと述べた。
アサド政権は化学兵器の使用を否定しており、シリア国営通信は、化学兵器を使ったという疑惑自体がねつ造だとして、アメリカの行動は「露骨な侵略行為だ」と反発。
アサド政権を支援するロシアも、アメリカがアサド政権が化学兵器を持っているという証拠がないまま攻撃したことは「主権国家への侵略行為で国際法違反だ」と非難し、米ロ関係の悪化は避けられないとしている。
一方、シリアの反政府勢力、イギリス、ドイツ、フランス、オーストラリア、トルコ、サウジアラビア、イスラエルなどはアメリカによる攻撃に対して支持や理解を表明している。
安倍首相は、「化学兵器の拡散と使用は絶対に許さないという米国政府の決意を日本政府は支持する。今回の米国の行動は、これ以上の事態の深刻化を防ぐための措置と理解している」などと述べた。
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