南スーダンに派遣中の自衛隊施設部隊は、現在従事している道路整備が終わる5月末をめどに活動を終了することを決定した。
安倍首相は「南スーダンPKOへの自衛隊部隊の派遣は今年1月に5年をむかえ、施設部隊の派遣としては過去最長となる。この間、首都ジュバと各地を結ぶ幹線道路の整備など、独立まもない南スーダンの国づくりに、大きな貢献をしてきた」などと述べた。
菅官房長官は記者会見で現地の治安について「自衛隊の活動拠点である首都ジュバは比較的落ち着いており、撤収せざるをえないような治安情勢の悪化が生じているとは考えていない」と述べ、治安悪化が撤収の理由ではないとした。
民進党の蓮舫代表は「撤収の判断は評価するが、遅きに失したと言わざるをえない」と批判した。撤収の背景について、野党側からは「仕事が一段落したというのは後付けの理由であり、治安状況の厳しさを政府が認めざるをえなくなった結果だ」との見方が出ている。
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