先週の政治振り返り

日本が議長国をつとめるG7伊勢志摩サミットが行われました。安倍総理は経済情勢について「リーマンショック前と似ている」と発言。消費増税を先送りする布石と受け止められ、実際に週末には政府与党幹部に消費税率10％への引き上げを2019年10月へと予定より2年半先送りする方針を伝えました。

また、27日（金）にはオバマ大統領が現職のアメリカ大統領として初めて広島の平和記念公園を訪問し、核なき世界の実現への決意を表明。歴史的瞬間となりました。

5月25日（水）

• 民進 消費税率引き上げ延期の法案を提出
• 日米首脳会談 地位協定の運用改善などで信頼回復を

5月26日（木）

• サミット討議で首相「リーマンショック前と似た状況」

5月27日（金）

• サミット首脳宣言 “世界経済の成長に政策を総動員”
• 「Ｇ7伊勢志摩首脳宣言」の主な内容
• 首相 消費税率引き上げは参院選前に判断
• オバマ大統領が所感 核なき世界への決意を表明

5月28日（土）

• 首相 消費税率引き上げ 2年半の再延期の考え伝える

5月29日（日）

• 麻生氏 消費増税再延期なら解散・総選挙を
• 民進・岡田氏 消費増税再延期「無責任ではないか」

今週の見通し

2017年4月に予定されている消費税率の10％への引き上げ時期について、安倍総理は政府与党幹部に対して2019年10月へと2年半先送りする方針を伝えましたが、麻生副総理・財務大臣はこれに反発。もし先送りするなら衆院を解散すべきだと主張しています。今の国会が会期末となる6月1日（水）に向けて、消費税率の引き上げは2年半先送りで決着するのか、夏の参議院選挙と同時に衆議院選挙も実施する「ダブル選挙」はあるのかないのか。大きな政治判断が示される1週間となりそうです。