先週の政治振り返り

運転開始から40年たつ関西電力・高浜原発1・2号機（福井県）が原子力規制委員会の安全審査に事実上合格しました。東京電力・福島第一原発事故のあと、原発の運転期間は原則40年間に制限されましたが、その例外が初めて認められたことを意味します。一方で、あの原発事故当時に東電が「メルトダウン」を認めたのは事故から2か月後でしたが、事故の3日後にはメルトダウンと判断できた東電の車内マニュアルの存在が明らかになりました。事故から間もなく5年。原発の安全のあり方について考えさせられる出来事が続いた一週間でした。

2月22日（月）

• 衆議院の選挙制度見直し 今国会で必要な法改正を

2月24日（水）

• メルトダウン判断 3日後には可能だった
• 高浜原発1・2号機 新基準審査に事実上合格
• 民主・維新 軽減税率の対案を衆院に共同提出

2月26日（金）

• 国勢調査 「アダムズ方式」は9増15減に
• 民主と維新が党首会談 来月合流で正式に合意
• 高浜原発4号機が再稼働 新基準の再稼働は4基に

2月27日（土）

• Ｇ20閉幕 政策総動員し経済成長支える

今週の見通し

先週、2015年の国勢調査の速報値が発表されたことを受けて、1票の格差是正と定数削減をテーマとする衆議院選挙制度改革の議論が本格化する見通しです。定数を直ちに10削減することについては多くの政党間で争いはありませんが、削減と格差是正の計算方法ををめぐっては与党の自民・公明の間にも食い違いがあり、どのように調整がすすむかが焦点です。