「慰安婦」とか「慰安所」ってなに?

    日本軍は、1932年から太平洋戦争にかけて、強姦事件や性病を防ぐことなどを目的に各地に「慰安所」を設けました。そこで兵士に性的な奉仕をさせられた女性たちが「慰安婦」です。当初は日本国内から募集されましたが、戦線の拡大とともに、日本軍が進出した各地の女性が慰安婦とされました。

最初に「慰安所」が設置されたのは、1932年です。
日本軍が慰安所を設置した目的は、以下のようなものでした。

その動機は、占領地で頻発した中国人女性に対する日本軍人によるレイプ事件によって、中国人の反日感情がさらに強まることを恐れて、防止策をとらねばならないとしたところにありました。また将兵が性病にかかり、兵力が低下することをも防止しようと考えました。中国人の女性との接触から軍の機密がもれることも恐れられました
「アジア女性基金」HPから抜粋

つまり、軍にとって慰安婦制度には大きく3つの目的がありました。

慰安婦制度が作られた目的
  1. 兵士による強姦事件の防止
  2. 性病による兵力低下の防止
  3. 軍の機密漏えいの防止

このように軍の方針の下で設置された慰安所は、
1937年に日中戦争が始まると数が飛躍的に増えたということです。

当初は「日本国内の満21歳以上の売春婦」が集められましたが、
戦線の拡大とともに、現地の女性も慰安婦とされるようになりました。

日本、韓国、フィリピン、台湾、オランダ、インドネシア、中国などの女性たちが、
慰安婦として性的な奉仕をさせられました。

詳しくは、「アジア女性基金」HPにまとめられています。