テレビ報道の仕事は、情報を取ってくる「記者」系の仕事と、番組制作に当たる「ディレクター」系の仕事に大別されます。
NHKの場合は入局の時点で記者職とディレクター職は分かれ、記者は記者として、ディレクターはディレクターとしてキャリアアップしていきます。
一方で、民放キー局の場合は入社の時点で両者は分類されておらず、記者職とディレクター職の両方の経験を積んでいくキャリアアップが基本です。また、記者が自らVTR制作にあたったり、ディレクターが自ら現場で取材を行うこともあるので、両者の境界線はあいまいなものです。

「記者」は、社会部・政治部・経済部などに所属し、自らに割り振られた取材対象(省庁や政治家、企業など)や取材テーマを日々追いかけます。
「ディレクター」の業務は多岐にわたります。VTRの原稿作成や映像の編集業務、スタジオに出演するキャスターの台本作成、放送の進行担当、企画立案・リサーチなどのほか、自ら現場に出て行って取材活動を行うことも珍しくありません。そのサポートをするのが、アシスタント・ディレクター、いわゆるADです。

民放キー局の場合は、1年〜数年くらいのスパンで異動を繰り返し、記者とディレクター両方の仕事を経験していきます。
40歳くらいから、記者やディレクターを指揮する「デスク」になります。その後、番組の予算や演出の意思決定を担う「プロデューサー」へ昇進する人も一部いますが、社内異動で報道局を離れる人も少なくありません。