ニュース番組は映像が必須なので、映像を集め、それを編集し、ナレーションや文字テロップも準備しなければなりません。従って、常に放送までの「時間的制約」との戦いです。特に平日夕方のニュース番組は、放送までの時間が限られているので、仮説として立てたストーリーや構成に沿うような映像を集めに行く、という側面が強くなります。

例えば、「今日は暑い」という天気ネタをニュースにするとします。このニュースを映像化するには、例えば子供が水遊びしているところを撮ったらいいな、そこでお母さんにインタビューしよう。そしてお母さんに「子供に水分取らせないといけない」といったコメントをもらおうか、といった「定番の発想」があります。

事件のニュースも同様です。「Aという現場でBさんがなくなりました。容疑者としてCさんが逮捕されました」というニュースがあるとします。まずは事件現場Aの映像をとり、被害者Bの顔写真を入手し、Bを知る人のインタビューを取り、容疑者Cの自宅の映像、Cを知る人のインタビューや、Cが取り調べを受けている警察署の映像、といった材料を集めていき、ストーリーに合わせて一つ一つの映像を当てはめていけばニュースVTRが完成します。

このように、何かニュースがあればそれをどのように映像化しようかと考え、VTRの完成品を思い浮かべながら穴埋めをするように材料を探しに行く、という作業が中心となります。逆に、何もそうした前提がゼロの状態で闇雲に取材をしにいって、とりあえず撮ってきたものから面白いものだけをピックアップするといったやり方はあまりしないです。

もちろん、場合によってはこういうストーリーを作れるだろうと思って実際に材料を集めにいったら、意外と思っていたものが撮れなかったり、事実誤認に気づくこともあります。その場合は、ストーリーをその都度修正して何とか放送まで間に合わせます。