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【2019年参院選】争点ピックアップ「選択的夫婦別姓」めぐる各党の主張(自民党は消極的)

きょう取り上げるのは「選択的夫婦別姓」です。
いまの民法のもとでは、夫婦は同じ姓を名乗ることになっていて、夫か妻どちらかの苗字を選ばなくてはならないニャ。
妻が夫の姓に変えるのが大半だニャ。旧姓の利用も進んではきているけど、夫婦が別姓も選べるように制度を整えるのが「選択的夫婦別姓」だニャ。
多くの政党が選択的夫婦別姓の実現を参院選の選挙公約の中で主張しているヨ。
与党・公明党は公約の中で、

同姓または別姓の選択を認める選択的夫婦別姓の導入の実現に向けて議論を進めます

と主張しているわ。

野党第1党の立憲民主党も公約の中で、

選択的夫婦別姓を導入します

とはっきり主張しています!

国民民主党も公約の中で、

選択的夫婦別姓を実現します。多様な家族のあり方を受け入れる社会を目指します

と明記しているニャ。

共産党も公約の中で、

選択的夫婦別姓を実現する民法改正を行い、民法・戸籍法に残る差別的条項をなくします

と訴えているわ。

社民党も公約の中で、

選択的夫婦別姓の実現など民法を改正します

と訴えています。

維新はなんて主張しているのかニャ?
日本維新の会は参院選の公約の中で、

同一戸籍・同一氏の原則を維持しながら旧姓使用にも一般的な法的効力を

と記載しとるで。同一氏、つまり夫婦同姓を原則としつつ、旧姓の使用を広げていくという主張や。

7月3日の党首討論で松井代表は、選択的夫婦別姓を認めるか?の質問に対して手を挙げていたニャ。公約で「選択的夫婦別姓」とハッキリ記載していないけど、賛成の立場だニャ。
以上6党は選択的夫婦別姓に賛成の立場です。これに対して、自民党は後ろ向きです。
自民党は公約の中で「選択的夫婦別姓」には言及してへんで。 7月3日の党首討論でも「選択的夫婦別姓を認めるか」という質問に対して、安倍総理は手を挙げへんかった。
旧姓を使いたい、という要望にはどう応えていくのかニャ?
自民党の詳しい政策集の中には、

旧姓の幅広い使用を認める取組みを進めます。まずは、住民基本台帳とそれに連動するマイナンバーカードにおいて 旧姓併記ができるよう準備を進めます。また、パスポートへの旧姓併記の拡大に向けた検討や、銀行口座等の社会の様々な場面で旧姓使用がしやすくなるよう働きかけを行うなど、取組みを進めていきます

と記載があるのう。夫婦別姓ではなくて、旧姓の使用を広げていく方針じゃ。

様々な世論調査で、選択的夫婦別姓への賛成意見は多数を占めています。一方で、いわゆる保守派からは「家族の絆が傷つく」などの反対意見があります。
家族のあり方や価値観も多様化する中で、夫婦別姓の制度を求めるどう考えていくか。一票を投じる際に考えたいテーマですね。

【朝刊比較】5紙の1面記事&社説一覧

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