もくじ

【2019年参院選】争点ピックアップ「憲法改正」めぐる各党の主張

主な争点ごとに各政党の主張を見ていきます。今回のテーマは憲法改正です。
自民党はもちろん積極的じゃ。

「現行憲法の自主的改正」は結党以来の党是であり、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の 3つの基本原理はしっかり堅持し、初めての憲法改正への取組みをさらに強化します

と訴えておる。具体的な項目としては

・(憲法9条への)自衛隊の明記
・緊急事態対応
・参議院の合区解消・地方公共団体
・教育充実

の4つを掲げて、「早期の憲法改正を目指す」と意気込んでおる。

自民党と連立を組む公明党は、憲法に必要な規定を付け加える「加憲」の立場だヨ。
その具体的な項目としては、

・地球環境保全
・大災害時の国会議員の任期延長

に言及しているけど、憲法9条への自衛隊の明記については

多くの国民は現在の自衛隊の活動を理解し、支持しており、違憲の存在とは考えてはいません

と指摘して、「慎重に議論すべき」と消極的だヨ。自民党との温度差は明らかだネ。

憲法改正をめぐって、公明党より積極的なのは日本維新の会やで。公約の中で、

現在の日本国憲法は施行から 72 年が経ち、時代にそぐわない部分も生じてきています

と指摘しとるで。具体的な項目としては

・教育無償化
・統治機構改革
・憲法裁判所設置

の3つを掲げて、「衆参両院の憲法審査会をリードする」と主張しとる。
憲法9条の改正については「国立追悼施設の整備やインテリジェンスの創設」を議論の前提としとるけど、反対はしとらんで。

安倍総理は今回の参院選で「憲法改正の議論をするのか、しないのかを問う」と主張しているニャ。
でも、安倍政権と対決色が強い野党各党の公約をみても、立憲民主党と国民民主党は、憲法改正の議論そのものには反対していないみたいだニャ。
立憲民主党は、

立憲主義に基づいて国民の権利拡大に寄与する観点から憲法議論を進めます

と主張しています。具体的な項目としては、

・解散権の制約
・知る権利の尊重

を挙げています。その一方で、憲法9条改正には「明確に反対」だと強調しています。

国民民主党も、未来志向の憲法を議論すると訴えているわ。具体的な項目としては、

・内閣による衆議院解散権の制約
・「知る権利」を含めた新しい人権
・地方自治の保障

などを掲げているわ。その一方で、

国が自衛権を行使できる限界を曖昧にしたまま、憲法9条に自衛隊を明記すべきではありません

と主張して、自衛隊の憲法9条への明記には反対の立場だわ。

共産党は、

安倍9条改憲に反対

日本国憲法の全条項を守る

と訴えているニャ。

社民党も、

平和憲法の改悪を阻止

護憲政党としての老舗の意地と底力

などと主張しているニャ。

こうしてみると、主要7政党のうち、共産党と社民党を除く5党は憲法改正の議論は容認しています。
ただし、自民・公明・維新の3党が「改憲勢力」と位置付けられています。
この3党で憲法改正の発議に必要な3分の2の勢力を獲得できるのかが、大きな焦点の1つです。

【朝刊比較】5紙の1面記事&社説一覧

朝日新聞

毎日新聞

日経新聞

読売新聞

産経新聞

今日の産経新聞の1面はこれやで!

社説はこれやねん!

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