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【ピックアップ】読売新聞、「イージス・アショア」導入の意義を強調

政府が秋田県と山口県に配備する方針の新型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」をめぐって、読売新聞が社説を掲載しました。
秋田市への配備をめぐっては、調査報告書のデータに誤りがあっただけでなく、住民への説明会の場で職員が居眠りをするなど、防衛省の一連の不手際が問題となっているニャ。
読売新聞はきょうの社説『陸上イージス 緩み排し信頼回復に努めよ』の中で、

緊張感を欠く失態である。新屋演習場への配備ありきで、調査を軽視したと受けとめられても仕方あるまい。
秋田市での住民説明会で職員が居眠りをしたのも、不誠実だ。組織の緩みは甚だしい

などと批判しておる。じゃが同時に、

北朝鮮の核・ミサイルの脅威は変わっていない。中国やロシアも多様なミサイルを開発していることを踏まえれば、日本海側に多数のミサイルの同時攻撃に対処できる態勢を整える意義は大きい
弾道ミサイルの警戒にあたる海上自衛隊のイージス艦の弾力的な運用も可能になろう。
政府は、配備の意味と狙いを適切に説明し、理解を広げていくことが求められる

として、イージス・アショアの配備そのものは支持するスタンスじゃ。

データミスや居眠りは言語道断やけど、国防の観点からイージス・アショア配備の重要性は変わらへんってことやな。
こんなにひどい対応が明らかになったばかりなのに、ずいぶん甘いですね!
朝日新聞は問題発覚後の6月7日の社説で、イージスアショア導入の再考を求めています!
一連の不手際はたしかに大きな問題だけど、国防上の必要性は冷静に判断すべきだと思うヨ。
データの精査と、地元の信頼回復が第一だわ。
毎日新聞は6月9日の社説『陸上イージス調査に誤り 配備ありきが信頼損なう』の中で、

新屋演習場を「唯一の適地」とする結論が先にあったと疑われても仕方ないだろう。
民主国家が安全保障政策を進めるうえでは、国民の信頼を得ることが不可欠だ。配備ありきのおざなりな調査は信頼の根幹を損なう

自治体側が受け入れの是非を判断できる状況にはない。西日本分も含めデータを精査すべきだ

などと指摘しているわ。

さらに、毎日新聞は今日の1面記事『陸上イージス 防衛省、標高も誤り グーグル使いズレ』で、ミスが見つかった防衛省の報告書に、もう1箇所ミスがあると指摘しているニャ。
山頂の高さが3メートル間違っていたらしいニャ。小さなミスでも、ミスはミスだニャ。
さらに、配備予定地の津波対策に関する説明も不十分だった、という話も浮上しているニャ。
イージス・アショアをめぐる一連の問題は、野党も政府を厳しく追及しています。
地元との信頼関係を構築して協議を前に進めるまでは、かなりの時間がかかりそうですね。

【朝刊比較】5紙の1面記事&社説一覧

朝日新聞

毎日新聞

日経新聞

読売新聞

産経新聞

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