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日経新聞「チャートは語る」AR動画と連動

日経新聞が1面トップでチャートは語る 「Dr.カッパー」の憂鬱 銅相場が映す中国景気の浮沈っていう興味深い記事を掲載しているよ。
記事タイトルにある「Dr.カッパー」って、誰ですか?
英語の「カッパー」は日本語で「銅」のことやんな?
タイトル後半も合わせて考えると、銅の相場と中国経済の話ってことかしら?
そうか、銅の最大の消費国は中国じゃからのう。
その通り。銅の相場は、中国の景気を「診断」して動くから「ドクター・カッパー」と呼ばれているんだ。記事では、

中国では経済統計が改善し始めているのに、むしろ銅市況は上値の重さが目立つ。どんなメッセージを伝えようとしているのだろうか

という切り口で、中国の景気をひもといているよ。

どういう話なんですか?
詳しくは記事を読んでもらいたいけど、リーマンショックの後、2008年11月に中国が大規模な景気対策を打ち出した時には銅の相場は大きく上昇したんだ。
一方で、去年12月に中国が景気対策を打ち出したのに対する銅の相場の反応は、当時と比べると鈍いんだよ。
たしかに興味深いのう。じゃが、ケイくんがそこまで興奮しておるのには、なにかワケがありそうじゃな?
そうなんだよ。実はこの記事、銅の相場がこれまでどんな風に変動してきたのかをコンパクトにまとめた「動画」がついているんだよ。
ほんまや、記事の中に動画が入っとるで。
ネット記事は、文章の間にところどころ図が入ってて、読みやすいわね。
紙の方には「チャートにARアプリをかざそう」って書いてあります。これ、なんですか?
朝刊の紙面にアプリをかざせば、動画が再生する仕掛けになってるんだよ。
ほう・・これはたしかに面白いのう。新聞も時代とともに変わっていくものじゃのう。
記事の最後には、

日本経済新聞社はデータ分析を強化します。「チャートは語る」では様々なデータの分析で経済や市場、企業などの潮流を浮き彫りにします

って書いてあるんだ。「チャートは語る」というシリーズで、今後もいろんな記事が出てくるんじゃないかな。

文章だけでなく、動画や図などを効果的に盛り込んだ記事作り。AR技術やスマホアプリも活用しています。新聞社の新たな取り組みには注目ですね。

けさの1面記事&社説一覧

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