アメリカのトランプ政権は、中国による知的財産権の侵害を理由に、通商法301条に基づいて中国からの500億ドルの輸入品に25%の関税を上乗せする制裁措置を実施している。
トランプ政権は第3弾の制裁措置として、今月24日から、これまでの制裁の中で最大となる2000億ドルの輸入品に対して10%の関税上乗せを発動すると発表した。実施されれば、中国からの輸入品のほぼ半分が制裁の対象となる。
これに対し中国政府も報復措置として、アメリカからのLNG(=液化天然ガス)など600億ドル規模の輸入品に5%か10%の関税を上乗せすることを発表した。実施されれば、アメリカから中国への輸入品の7割以上が対象となる。
米中の「貿易戦争」は制裁の応酬に歯止めがかからず、対立が激しさを増している。