ARF(=ASEAN地域フォーラム)がシンガポールで開催され、ASEAN(=東南アジア諸国連合)の各国や、河野外務大臣、アメリカのポンペオ国務長官、中国の王毅外相、北朝鮮のリヨンホ外相などが出席した。
北朝鮮の非核化をめぐる問題が主な議題となり、アメリカや日本は、非核化に具体的な進展が見られないとして各国に北朝鮮に対する制裁の維持を呼びかけた。
これに対して北朝鮮のリヨンホ外相は演説の中で「アメリカが行動を示さないかぎり、私たちだけが先に動くことは絶対にない」などと述べ、北朝鮮が求める朝鮮戦争の終戦宣言や経済制裁の緩和に向けた進展がなければ一方的な非核化には応じない姿勢を強調した。中国やロシアは北朝鮮に対する制裁の緩和を検討すべきとの立場。
また、ポンペオ国務長官とリヨンホ外相は短時間の接触はあったものの正式な会談は行われず、北朝鮮の非核化をめぐる主張の対立が改めて浮き彫りになった形。