北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長は中国・北京を訪問し、習近平国家主席と会談した。両首脳の会談は今回が3度目。
中国国営の中国中央テレビによると、会談で習主席は、6月12日にシンガポールで行われた米朝首脳会談を評価した上で、「3か月で3度会談したことで中朝関係は新しい段階に入った」「国際情勢がどのように変化しようと、中国の中朝関係の発展のために努力する立場は変わらない」などと述べ、北朝鮮との関係を強化していく考えを示した。
これに対しキム委員長は、「習主席と中国共産党、政府、人民の、誠実な友情と力強い支持に感謝する」と述べた上で、「北朝鮮とアメリカ双方が、首脳会談の共通認識を一歩一歩実現していけば朝鮮半島の非核化は新しい重大な局面へと打開することができるだろう」などと述べ、非核化を段階的に行う考えを改めて示した。
北朝鮮としては、中国を後ろ盾にしてアメリカとの交渉を優位に進める狙いがあるとみられる。