加計学園の獣医学部新設をめぐっては、2015年2月25日に加計理事長が安倍首相と面会し獣医学部の構想を説明したと愛媛県の内部文書に記載されている。
これについて、加計学園は5月26日に「当時の担当者が実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と今治市に誤った情報を与えてしまった」などとするコメントを出した。その後、5月31日には渡邉事務局長が愛媛県庁と今治市役所を訪問し、誤った情報を伝えたのは自分だとして謝罪している。
こうした中、加計孝太郎理事長が記者会見を行い、一連の問題が発覚してから初めて公の場で取材に応じた。
加計理事長は記者会見で、愛媛県などに虚偽の説明をした渡邉事務局長を月額10%の減給6か月の処分とし、自身についても1年間給与の10%を自主返納すると述べた。その上で、2015年2月25日の安倍首相との面会について、「記憶にもないし記録にもなかった」と否定した。また、「総理とは何十年来の友人だが仕事の話をすることはない。獣医学部についても話したことはない」などと述べた。
野党が求めている国会での証人喚問については「私が決めることではありませんのでお待ちしております」と述べた。